長野市東町に鎮座する武井神社。その歴史と神秘は、善光寺と諏訪信仰という長野県を代表する二大信仰の交錯に深く関わっています。今回は、武井神社の魅力に迫ります。
基本情報
- 名称: 武井神社(たけいじんじゃ)
- 所在地: 長野県長野市大字長野東町186-2
- 電話番号: 026-232-2838
- 祭神: 建御名方命(たけみなかたのみこと)、八坂刀売命(やさかとめのみこと)、彦神別命(ひこがみわけのみこと)
- 例大祭: 8月26日、27日
善光寺と諏訪信仰の融合
武井神社は、善光寺の東側の町の住民を氏子としています。祭神である建御名方命と八坂刀売命は、諏訪大社の祭神でもあります。このことから、武井神社は諏訪大社下社の大祝家であった武井氏によって創建されたという説が有力です。
諏訪大社の上社と下社は諏訪湖をはさんで位置し、下社の祭神である八坂刀売命は、上社の祭神である建御名方命の妻とされています。武井神社を諏訪大社下社になぞらえるならば、上社にあたるのは、同じ長野市にある湯福神社ではないかという説もあります。
善光寺信仰と諏訪信仰が、いつどのようにして交わったのかは定かではありませんが、武井神社の存在は、両信仰が歴史のどこかで交錯し、融合したことを示唆しています。善光寺と諏訪大社という長野県を代表する寺社の信仰が重なり合うという事実は、歴史の神秘を感じさせます。
ミサヤマサン:萱の箸でいただく小豆飯
武井神社の例大祭では、「ミサヤマサン」と呼ばれる独特の風習があります。8月27日の朝、神前に供えた萱(かや)の箸で小豆飯を食べるというものです。これは諏訪信仰に由来するもので、萱の箸で小豆飯を食べる習俗は、長野県各地で見られます。子供たちの健やかな成長を祈願する行事として受け継がれています。かつては萱葺の小屋に三日三晩籠もる厳かな儀式だったそうですが、現在は簡略化されています。
雷電の力石:武井神社の神秘
境内には「雷電の力石」と呼ばれる巨石があります。その由来や歴史については、詳しい記録が残されていませんが、地元では不思議な力を持つ石として伝えられています。
アクセス
- 善光寺下駅 善光寺口から徒歩6分
- 権堂駅 西口(北)から徒歩7分
- 市役所前駅 昭和通り地下連絡通路北東口から徒歩12分
- 上信越自動車道 小布施スマートICより32分
まとめ
武井神社は、歴史と神秘に満ちた神社です。善光寺と諏訪信仰の融合、ミサヤマサンの風習、そして雷電の力石など、見どころは満載です。長野を訪れた際は、ぜひ武井神社に足を運んで、その魅力を体感してみてください。 この情報は2025年3月12日現在のものです。
関連リンク・参考文献
[1] 【武井神社】
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[3] 長野市| 各種祈願|結婚式|神葬祭|武井神社