古都・京都の南、八幡市に鎮座する石清水八幡宮。その歴史は古く、平安時代初期まで遡ります。雄大な男山山頂に位置し、宇治川、木津川、桂川の三川が合流する淀川の眺望は圧巻です。単なる神社としてだけでなく、歴史、伝説、そしてミステリーに彩られた、魅力あふれる聖地と言えるでしょう。
基本情報
- 御祭神: 応神天皇(中御前)、比咩大神(西御前)、神功皇后(東御前)
- 創建: 貞観元年(859年)、奈良大安寺の僧・行教によって宇佐八幡宮より勧請
- 社格: 旧官幣大社、現在は神社本庁所属
- アクセス: 京阪電鉄石清水八幡宮駅よりケーブルカーで約3分
歴史と信仰
石清水八幡宮は、平安京鎮護の社として朝廷から厚い崇敬を受けました。天皇や上皇の行幸は240回以上にも及び、伊勢神宮と共に「二所宗廟」と称されたほどです。源氏一族も氏神として崇敬し、八幡太郎義家もここで元服したと伝えられています。国家鎮護、厄除開運、必勝の神として、時代を超えて人々の信仰を集めてきました。現在も厄除けのパワースポットとして、多くの参拝者で賑わっています。
伝説とミステリー
石清水八幡宮には数々の伝説やミステリーが語り継がれています。
- 黄金の樋: 本殿に架かる長さ21.6メートルにも及ぶ黄金の樋は、織田信長が造営に関わったと伝えられています。信長公記にもその記述があり、本殿消失の際にも、この黄金で再建できるとの言い伝えも残っています。
- 鬼門の石垣: 本殿北東の角の石垣が欠けているのは、鬼門(丑寅の方位)を防ぐためと言われています。
- 目貫の猿: 社殿の華麗な彫刻の中でも、猿の彫刻は特に有名で、夜な夜な社殿を抜け出していたずらをしたという伝説があります。
- 航海記念塔: 神應寺山門横にある高さ6.08メートル、幅2.44メートルにも及ぶ巨大な五輪石塔は、航海の安全を祈願した船乗りたちによって建立されたと伝えられています。
- 石清水: 神社の名前の由来にもなった霊水「石清水」は、古くから人々の信仰を集めてきました。
四季折々の風景
石清水八幡宮は、四季を通じて美しい景観を楽しめる場所でもあります。春には約1000本の桜が咲き誇り、秋には紅葉が境内を彩ります。ケーブルカーからの眺めも絶景です。
石清水祭
9月14日・15日に行われる石清水祭は、上賀茂神社と下鴨神社の賀茂祭、春日大社の春日祭と共に三大勅祭の一つに数えられ、古式ゆかしい神事が行われます。
まとめ
石清水八幡宮は、歴史と伝説、そしてミステリーが織りなす、魅力あふれる聖地です。雄大な自然と歴史的建造物、そして人々の信仰が交差するこの地を訪れ、その神秘に触れてみてはいかがでしょうか。 訪れる季節によって異なる表情を見せる石清水八幡宮は、何度訪れても新たな発見があるでしょう。
関連リンク・参考文献
[1] 石清水八幡宮について|石清水八幡宮
[2] 石清水八幡宮MAP | 八幡ストーリー
[3] ロマン街道伝説を行く2 | 一般社団法人 八幡市観光協会
[4] ロマン街道伝説を行く1 | 一般社団法人 八幡市観光協会
[5] 石清水八幡宮を徹底解説!まるで竜宮城のような極彩色の美しき国宝 – KYOTO SIDE(キョウトサイド)
[6] https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/common/001557579.pdf
[7] YouTube
[8] 石清水八幡宮の歴史と見どころ
[9] �����̓`���@�ڎ�