北九州の力強い神々!戸明神社の魅力に迫る

北九州市若松区に鎮座する戸明神社(とあけじんじゃ)。その名前を聞いたことはありますか? 天の岩戸神話で有名な天手力雄大神(アメノタヂカラオノオオカミ)と天児屋根大神(アメノコヤネノオオカミ)を主祭神として祀る、福岡県内でも珍しい神社なのです。

基本情報

  • 所在地: 福岡県北九州市若松区蜑住(あますみ)
  • 主祭神: 天手力雄大神、天児屋根大神
  • その他祭神: 事代主大神(コトシロヌシノオオカミ)、素戔嗚大神(スサノオノオオカミ)、高龗神(タカオカミノカミ)、闇龗神(クラオカミノカミ)、御歳大神(オオトシノオオカミ)
  • 社格: 村社
  • 駐車場: あり(普通車約40台、マイクロバスも駐車可能)

天の岩戸開きの立役者たち

戸明神社の祭神である天手力雄大神と天児屋根大神は、天照大神(アマテラスオオミカミ)が天の岩戸に隠れた際に、岩戸を開けるために尽力した神々です。天手力雄大神は、その並外れた力強さで岩戸を開け、天児屋根大神は、巧みな策略と神楽で天照大神を誘い出したと伝えられています。この力強い神々を祀る戸明神社は、開運、出世運、勝負運、恋愛運、健康運など、多方面からのご利益があるとされています。

戸明神社の謎:五つの社

実は、北九州市若松区には「戸明神社」と名付けられた神社が5社存在します。そのうち、蜑住にある戸明神社が本宮とされ、他の4社(有毛、安屋、高須、大鳥居)は、それぞれ分社として崇敬されています。なぜ複数の戸明神社が存在するのか、その歴史的経緯や信仰の広がりには、未だ謎めいた部分も多く、地元住民の間でも語り継がれる様々な伝承が存在するようです。 今後の調査で、その謎解きが進むことを期待したいところです。

歴史と由緒

戸明神社の創建時期は定かではありませんが、天文五年(1536年)に書かれた「戸明神社縁起書序」によると、当初は戸明浜に鎮座し、享禄年間(1528~1532年)に現在の地に移されたとされています。 昭和19年発行の「福岡県神社誌」には、古くから郷内の三大社として崇敬され、島郷三十余村から春秋の祭礼に多くの参拝者があったと記されており、かつての盛況が伺えます。明治5年には村社に指定されました。

境内と見どころ

境内には、明治39年(1906年)建立の狛犬など、歴史を感じさせる建造物が残されています。 広々とした境内は、静かで神聖な雰囲気に包まれており、都会の喧騒を忘れさせてくれる癒やしの空間です。 また、駐車場も広く、アクセスも良好です。

戸明神社へのアクセスと参拝

戸明神社は、公共交通機関を利用する場合、最寄りのバス停から徒歩でアクセスできます。 車の場合は、広い駐車場があるので便利です。 参拝の際には、静寂な雰囲気を尊重し、マナーを守って参拝しましょう。

まとめ

北九州市若松区の戸明神社は、天の岩戸神話にゆかりのある力強い神々を祀る、歴史と神秘に満ちた神社です。 その独特の歴史や、複数の社が存在する謎めいた点も魅力の一つ。 北九州を訪れた際には、ぜひ足を運んで、その神聖な空気に触れてみてください。 きっと、忘れられない体験となるでしょう。

関連リンク・参考文献

[1] 【戸明神社|北九州市若松区の神社】 – みやちか絵巻
[2] – 天岩戸 戸明神社 公式ホームページ
[3] 戸明神社 (福岡県北九州市若松区) ① ◇ | 御朱印散歩覚書
[4] 戸明神社 – Wikipedia

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