博多の総鎮守 櫛田神社:歴史、伝説、そして博多の魂

福岡市博多区の中心部に鎮座する櫛田神社は、「お櫛田さん」の愛称で親しまれる博多の総鎮守です。その歴史は古く、757年(天平宝字元年)に伊勢国松坂の櫛田神社から大幡主命を勧請したことに始まります。豊臣秀吉による博多復興の際、現在の社殿が建立されました。

三柱の神々:

櫛田神社は、大幡主命(櫛田宮)、天照大御神(大神宮)、須佐之男命(祇園宮)の三神を祀っています。それぞれの神様は博多の街の守り神として、人々の生活に深く関わってきました。大幡主命は厄除け、天照大御神は豊作、須佐之男命は悪霊退散にご利益があるとされています。拝殿には三つの鈴が並び、かつては三つの社がそれぞれ祀られていたことを示唆しています。

博多の祭りとの深いつながり:

櫛田神社は、博多の夏の風物詩「博多祇園山笠」の奉納神社として有名です。毎年7月に行われる山笠のクライマックス「追い山」は、櫛田神社からスタートします。境内には一年中飾り山笠が展示され、その迫力ある姿は圧巻です。また、10月下旬に行われる「博多おくんち」でも、神輿行列や稚児行列などが神社から出発します。これらの祭りを通して、櫛田神社は博多の文化と人々の暮らしに深く根付いています。

伝説と神秘:

櫛田神社には、数々の伝説や言い伝えが残されています。境内入口にある樹齢千年ともいわれる「櫛田の銀杏」は、延命長寿のシンボルとして崇敬を集めています。また、境内には蒙古碇石が2つあり、元寇の際に博多湾に投錨した蒙古軍の碇石であると伝えられています。これらの伝説や史跡は、櫛田神社の歴史と神秘性をさらに深めています。

その他の見どころ:

  • 河津桜: 境内には河津桜が植えられており、2月末ごろから美しい花を咲かせます。
  • 博多祇園山笠飾り山笠: 迫力満点の山笠は、最高のフォトスポットです。
  • 楼門天井の干支恵方盤: 天井に描かれた干支恵方盤は、見逃せないポイントです。
  • 節分の大お多福面: 節分前後に設置される巨大なお多福面は、インパクト抜群です。

アクセスと情報:

  • 住所:福岡県福岡市博多区上川端町1-41
  • アクセス:地下鉄中洲川端駅、祇園駅から徒歩8分
  • 営業時間:開門4:00~22:00、社務9:00~17:00
  • 駐車場:あり(有料)

櫛田神社は、単なる神社ではなく、博多の歴史、文化、そして人々の信仰が凝縮された場所です。訪れる際には、歴史や伝説に思いを馳せながら、博多の魂に触れてみてください。

関連リンク・参考文献

[1] 櫛田神社 | 知らない福岡
[2] 櫛田神社 | 観光スポット | 【公式】福岡県の観光/旅行情報サイト「クロスロードふくおか」
[3] 先人から受け継いだ博多の祭りの伝統と地域文化を守り続けたい | 歴史・文化情報 | 福岡市観光情報サイト よかなび
[4] 櫛田神社 | 観光スポット一覧(%{category}) | 福岡市観光情報サイト よかなび
[5] 【櫛田神社】アクセス・営業時間・料金情報 – じゃらんnet
[6] 櫛田神社 | 観光スポット一覧(%{category}) | 福岡市観光情報サイト よかなび

By ando

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