津島神社:歴史と神秘に包まれた尾張の総本社

愛知県津島市に鎮座する津島神社は、京都の八坂神社と並ぶ牛頭天王信仰の二大社として知られ、「西の八坂神社、東の津島神社」と称されるほど由緒ある神社です。1450年以上の歴史を誇り、古くは「津島牛頭天王社」と呼ばれ、現在も地元では「お天王さま」と親しまれています。

基本情報

  • 所在地: 愛知県津島市神明町1
  • 祭神: 建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)他
  • 主な文化財: 楼門(豊臣秀吉寄進、国宝)、本殿(松平忠吉夫人寄進、国宝)、南門(豊臣秀頼寄進、愛知県指定有形文化財)など

織田信長・豊臣秀吉との深い繋がり

津島神社は、織田信長や豊臣秀吉といった戦国時代の武将たちとも深い関わりを持っています。信長は津島神社を氏神として崇敬し、社殿の造営にも協力したと伝えられています。秀吉は天正19年(1591年)に楼門を、秀頼は慶長3年(1598年)に秀吉の病気平癒を祈願して南門を寄進するなど、豊臣家からの篤い信仰を受けていました。本殿は徳川家康の四男、松平忠吉の妻、政子によって寄進されたもので、桃山時代の建築様式を受け継ぐ貴重な建造物です。

神秘的な伝説とエピソード

津島神社には、数々の伝説やエピソードが伝えられています。

  • 白蛇退治の伝説: 天和2年(1682年)、疱瘡が流行し、白蛇が出没して住民を苦しめていた際、安松寺の僧・宥昌が17日間、素戔嗚尊に祈願したところ、激しい嵐の後、白蛇は消え去り、田んぼが現れたという伝説があります。宥昌は神様から剣を授かったとも伝えられています。
  • 牛頭天王と森地区の信仰: 牛頭天王は厄除けの神様として信仰されており、かつて森地区では牛を飼ったり、きゅうりを栽培したりすることが禁じられていたという言い伝えがあります。

盛大な祭事

津島神社では年間100を超える祭事が行われています。中でも「尾張津島天王祭」は、国の重要無形民俗文化財に指定されている、日本三大川祭りの一つとして知られる盛大な祭りです。

アクセスとその他

名鉄津島駅から徒歩約15分とアクセスも良好です。境内には、多くの文化財や歴史を感じさせる建造物が残されており、参拝者だけでなく歴史ファンにも魅力的な場所となっています。また、神社周辺には、かつての湊町や商都としての面影を残す町並みが広がり、散策も楽しめます。

まとめ

津島神社は、長い歴史と数々の伝説、そして著名な武将たちとの関わりを持つ、神秘的で魅力あふれる神社です。訪れる際には、歴史や文化に触れ、静寂の中で神聖な空気を体感してみてはいかがでしょうか。

関連リンク・参考文献

[1] 津島神社
[2] 津島神社 TOP
[3] 津島市観光協会 » 津島神社
[4] 【津島神社】アクセス・営業時間・料金情報 – じゃらんnet
[5] BS-TBS
[6] 津島神社 | 森(もり) | 致芳ふるさとめぐり | 長井市致芳コミュニティセンター

By ando