石川県白山市に鎮座する白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)は、霊峰白山を神体山とする白山信仰の中心地であり、全国約3000社の白山神社の総本社です。古くから「しらやまさん」と呼ばれ親しまれ、加賀国一宮、式内社、旧社格は国幣中社、現在は神社本庁の別表神社として、その歴史と格式の高さを示しています。
基本情報
- 所在地: 石川県白山市三宮町
- 祭神: 白山比咩大神(菊理媛神と同一神とされる)、伊邪那岐尊、伊弉冉尊
- 歴史: 創建年代は定かではありませんが、古くから白山を神体山として崇拝されてきました。室町時代に火災で焼失後、現在の社地に遷座しました。境内には国宝の刀剣(銘 吉光)をはじめ、多くの重要文化財が保存されています。江戸時代中期の建築とされる本殿は石川県指定有形文化財に指定されています。
- 見どころ: 荘厳な雰囲気を漂わせる参道、市指定天然記念物の老杉や大ケヤキ、多くの社宝を収蔵する宝物館など、見どころが満載です。白山山頂の御前峰には奥宮も鎮座しており、山麓の社殿は「下白山」または「白山本宮」と呼ばれていました。
伝説と神秘
白山比咩神社には、数々の伝説が語り継がれています。
- 千蛇ヶ池の伝説: 白山にはかつて三千匹もの大蛇が棲んでおり、村々を荒らしていたと伝えられています。開山者である泰澄大師が、言うことを聞かない千匹の大蛇を弥陀ヶ原の蛇塚に埋め、残りの千匹を千蛇ヶ池に封じ込めたという伝説です。今でも、雪解けの時期には大蛇が池から出てくるのを防ぐため、「御宝庫」が崩れ落ちて池の蓋となるという言い伝えが残っています。
- 蛇松神社の伝説: 新潟市にある白山神社には、蛇松神社という小さな神社があり、江戸時代、大洪水の中で神主が助け出した白蛇が美しい姫の姿に変身し、神社の守り神となったという伝説があります。この白蛇は、老松に変化し、その樹皮は蛇の鱗のように変化したと伝えられています。現在も、蛇の絵馬に願い事を託して参拝する人が多くいます。特に金運上昇を願う人が多いようです。
その他
白山比咩神社は、縁結びのご利益でも知られています。種類豊富な御守りや、初穂料300円でいただける御朱印も人気です。
アクセス
白山比咩神社へのアクセス方法は、公式サイトや観光情報サイトでご確認ください。
白山比咩神社は、歴史と神秘に満ちたパワースポットです。霊峰白山の雄大な自然と、数々の伝説に思いを馳せながら、静寂な空間で神聖な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
関連リンク・参考文献
[1] 白山比咩神社 – Wikipedia
[2] file-95 大河と大蛇と寺社の伝説(前編) – 新潟文化物語
[3] 境内社のご案内|白山神社について|新潟総鎮守 白山神社
[4] 白山比咩神社の御朱印・ご利益・お守りを徹底調査!【石川随一のパワースポット】ランチは大判焼きで有名な鶴来の人気カフェへ – ぐるっと白山
[5] 白山比咩神社|スポット|【公式】石川県の観光/旅行サイト「ほっと石川旅ねっと」