標高866mの秋葉山山頂に鎮座する秋葉山本宮秋葉神社は、静岡県浜松市天竜区に位置する、全国約400社の秋葉神社の総本宮です。古くから火災予防の神として信仰を集め、その歴史と神秘的な雰囲気は多くの参拝者を魅了しています。
基本情報
- 正式名称: 秋葉山本宮秋葉神社(あきはさんほんぐうあきはじんじゃ)
- 所在地: 静岡県浜松市天竜区春野町領家841
- 御祭神: 火之迦具土大神
- 御神徳: 火災消除、家内安全、厄除開運、商売繁盛、工業発展など。火の幸を恵み、悪火を鎮める神として広く信仰されています。
- 創建: 和銅2年(709年)元明天皇の御製によるものと伝えられています。
- アクセス: 新東名高速道路浜松浜北ICから約45分、または遠州鉄道西鹿島駅から遠鉄バスで約45分、「秋葉神社」下車。その後、表参道を徒歩で約90分登る必要があります。
歴史と伝説
秋葉山は古くから神聖な山として崇められてきました。創建は709年と伝えられていますが、それ以前からの信仰があったと推測されます。江戸時代の随筆『耳嚢』にも秋葉山本宮秋葉神社に関する逸話が収録されており、その歴史の深さを物語っています。
戦後、全国の秋葉神社の本宮であることを明確にするため、「秋葉山本宮秋葉神社」と改称されました。2009年には御鎮座1300年を記念して本殿西側に神門が建立されました。神仏分離令の際、秋葉権現は三尺坊とは異なる神祇と考証され、秋葉権現社から秋葉神社へと改称されました。
秋葉の火祭り
毎年12月15日、16日に行われる秋葉の火祭りは、秋葉山本宮秋葉神社の最大の祭事です。特に16日夜に行われる防火祭では、松明を大きく振りかざしながら舞う火の舞が見どころです。多くの参拝者で賑わい、幻想的な雰囲気に包まれます。
紅葉の絶景
秋葉山本宮秋葉神社は、紅葉の名所としても知られています。標高866mの山頂からの眺望は素晴らしく、眼下には山々、遠州灘、浜名湖の壮大な景色が広がります。境内には老杉がうっそうと茂り、紅葉の季節には数百本のモミジを始め、大イチョウ、ドウダンツツジなどが色づき、まさに絶景です。例年の見頃は11月中旬です。
神秘と自然に包まれた聖地
秋葉山本宮秋葉神社は、歴史、伝説、そして自然の美しさ、そして信仰の厚さを感じられる場所です。火防の神としてだけでなく、紅葉の名所としても、多くの人の心を惹きつけてやまない、まさに聖地と言えるでしょう。 一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
関連リンク・参考文献
[1] 秋葉山本宮秋葉神社 – 静岡県神社庁
[2] 秋葉山本宮秋葉神社 – Wikipedia
[3] 火防の神を祀る総本宮・秋葉神社(下社)参拝&道の駅「いっぷく処横川」で名物を | 編集部ピックアップ|公式/浜松・浜名湖観光情報サイト~浜松・浜名湖だいすきネット~
[4] 秋葉山本宮秋葉神社 – 駅探
[5] 秋葉山本宮秋葉神社の紅葉情報【2024】 – ウェザーニュース