結城神社:歴史と伝説、そして圧巻のしだれ梅

三重県津市藤方にある結城神社は、建武中興十五社の一つとして知られる由緒ある神社です。後醍醐天皇の忠臣、結城宗広公を祀っており、約300本のしだれ梅が咲き誇る美しい境内は、多くの観光客を魅了しています。

基本情報

  • ご祭神: 結城宗広公
  • 所在地: 三重県津市大字藤方2341
  • アクセス: JR津駅・近鉄津駅からバスで約20分、または伊勢自動車道津インターから車で約15分。無料駐車場あり(約200台)。
  • 見どころ: 約300本のしだれ梅(2月上旬~3月中旬が見頃)、結城宗広公の墓碑、高さ1.4mの巨大な狛犬(北村西望氏作)。

歴史と伝説

結城宗広公は、後醍醐天皇の鎌倉幕府討幕運動に参加し、建武の新政に貢献した武将です。しかし、その後は南北朝時代の動乱に巻き込まれ、奥州へ向かう途中で遭難、この地で亡くなったと伝えられています。 実際には、尾張国知多郡篠島に漂着し、伊勢市の光明寺で没したという説が有力ですが、「太平記」にも記されている安濃津での死没説は、古くからこの地に根付いており、結城塚と呼ばれた墓が祀られていた場所でもあります。

文政7年(1824年)、津藩主・藤堂高兌によって社殿が造営され、結城神社が創建されました。明治15年には別格官幣社に列せられ、その後、津大空襲で焼失しましたが、昭和30年代に復興を果たしました。境内には、後醍醐天皇の綸旨などの貴重な史料も所蔵されています。

ミステリーと裏話

結城神社には、宗広公の最期に関する様々な伝承が残されています。遭難の真相、墓所の正確な位置など、未だ謎に包まれた部分も多く、歴史ミステリー好きには興味深い場所と言えるでしょう。また、境内には、巨大な狛犬や、病気平癒にご利益があるとされる結城医王大神社など、見どころも満載です。

しだれ梅まつり

2月中旬から3月中旬にかけて開催される「しだれ梅まつり」は、結城神社の大きな魅力の一つです。約300本のしだれ梅が満開となり、境内は幻想的な雰囲気に包まれます。近年は、大寒波の影響などで見頃が遅れる場合もあるため、津市観光協会の公式Instagramなどで開花状況を確認することをお勧めします。

その他

境内には剣道場「結武館」があり、三重県剣道連盟の本部道場として機能しています。剣道愛好家にも人気のスポットとなっています。

結城神社は、歴史と自然、そしてミステリーが融合した魅力的な場所です。三重県を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。 春のしだれ梅の時期は特に美しく、忘れられない思い出となるでしょう。

関連リンク・参考文献

[1] 結城神社 – Wikipedia
[2] 結城神社 – 津の時間。(津市観光協会)
[3] 結城神社 | かむながらのみち ~天地悠久~
[4] ちはやふる 神代の国より 結城神社
[5] YouTube
[6] 結城神社のしだれ梅と、はな房&津観音 – 津の時間。(津市観光協会)
[7] 三重 津市 結城神社のしだれ梅 | とある婦人の忘備目録
[8] 結城神社の梅(開花状況・見頃やアクセス情報も掲載) | イベント | 観光三重(かんこうみえ)
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[10] 三重県津市の建武中興十五社結城神社を訪ねました。 | 地域活性化のヒント

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