西宮神社:えべっさんの総本山、歴史と伝説に迫る!

兵庫県西宮市に鎮座する西宮神社は、「えべっさん」として親しまれる、全国約3,500社のえびす神社の総本社です。商売繁盛の神様として広く信仰を集め、毎年1月9日~11日に行われる「十日戎」は、100万人以上もの参拝者を集める阪神間最大の祭りとして有名です。

基本情報

  • 所在地: 兵庫県西宮市社家町1-17
  • 祭神: えびす大神(蛭子命)、天照大御神、大国主大神、須佐之男大神
  • 旧社格: 県社
  • 現在: 神社本庁別表神社
  • 主な神事: 十日戎(福男選び)、例祭(9月22日)

歴史と由緒

西宮神社の創建年代は不明ですが、平安時代後期には文献に「えびす」の名が登場します。当初は漁業の神として信仰されていましたが、西宮が西国街道の宿場町として栄えるにつれ、商売繁盛の神としても崇敬されるようになりました。室町時代には七福神信仰の高まりとともに、人形浄瑠璃や謡曲、狂言などの芸能を通じて全国にその神徳を広めました。江戸時代には、徳川家綱から社殿の造営を受け、ますます社勢が拡大しました。明治以降は交通機関の発達により参拝者数が増加し、現在の盛況に至っています。

御鎮座伝説:海から現れた御神像

西宮神社の起源には、大阪湾の沖合から御神像が出現したという伝説があります。鳴尾の漁師が網にかかった御神像を祀っていたところ、御神託により西宮の地へ遷座したと伝えられています。この御神像は、神話に登場する蛭子命(ひるこ)とされています。蛭子命は、伊邪那岐命と伊邪那美命の間に生まれた子供ですが、足が不自由だったため葦の船に乗せられて海に流されたという悲しい物語を持つ神です。この伝説は、恵比寿神が海から生まれたという信仰と結びつき、漁業や商売繁盛の神としての信仰を深めていったと考えられます。

見どころ

  • 本殿: 三連春日造という珍しい形式で、国宝に指定されています。(1945年の空襲で焼失後、1961年に復元)
  • 表大門(赤門): 豊臣秀頼公の奉献と伝えられ、桃山建築の遺構を残す重要文化財。
  • えびすの森: 兵庫県指定天然記念物の暖帯林。

十日戎と福男選び

十日戎は、西宮神社の年間最大の祭典です。特に、1月10日早朝に行われる「福男選び」は、本殿まで約200mを駆け抜ける競走で、全国から多くの参加者が集まります。激しい争奪戦を勝ち抜いた「一番福」は、一年間の幸運を掴むとされ、大きな注目を集めています。近年では、福男選びの参加者増加に伴い、安全対策やルール整備が強化されています。

ミステリーと裏話

西宮神社周辺には、いくつかのミステリースポットや言い伝えが存在するようです。例えば、神社境内にある「えびすの森」は、夜になると不思議な現象が起こると噂されています。また、福男選びにおいては、様々なドラマやハプニングが毎年起こっており、その裏側には多くの努力と工夫が隠されています。

西宮神社へのアクセス

JR東海道本線・阪神本線「西宮駅」から徒歩約10分。

西宮神社は、歴史と伝説、そして現代の賑わいが見事に融合した、魅力あふれる神社です。ぜひ一度、訪れてみてください。

関連リンク・参考文献

[1] 兵庫県西宮市にある「西宮神社」の歴史について!見どころや祭典もご紹介|西宮市の不動産・戸建て売却|株式会社Fine Blue
[2] ひょうご歴史の道 〜江戸時代の旅と名所〜
[3] https://core.ac.uk/download/pdf/233610779.pdf
[4] 兵庫県西宮市のミステリースポット – MapFan
[5] 西宮神社 – Wikipedia
[6] 西宮神社
[7] 西宮神社について – えびす宮総本社 西宮神社 公式サイト
[8] 西宮神社について – えびす宮総本社 西宮神社 公式サイト
[9] 西宮神社について – えびす宮総本社 西宮神社 公式サイト
[10] YouTube

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