鳥取の隠れたパワースポット!天穂日命神社の魅力に迫る

鳥取県鳥取市福井にある天穂日命神社(あめのほひのみことじんじゃ)。湖山池の西側に位置するこの神社は、古くから因幡国造氏の氏神として崇敬され、歴史と神秘に満ちた魅力的な場所です。今回は、その歴史や伝説、そして見どころを詳しくご紹介します。

基本情報

  • 所在地: 鳥取県鳥取市福井字宮ノ谷361
  • 祭神: 天穂日命(主祭神)、熊野久須毘命、保食命(合祀)
  • 旧社格: 郷社
  • 創建: 不詳(『因幡志』によると、かつては高草郡布勢の現日吉神社社地にあったとされる)

歴史と伝説:因幡国造氏と深く関わる由緒ある神社

天穂日命神社は、古代豪族・因幡国造氏の氏神として祀られていました。因幡国造氏の勢力拡大とともに神社も発展し、貞観9年(867年)には正三位に叙せられ、官社に列したという記録が残っています。9世紀半ばには、因幡国内で最も格式の高い神社として宇倍神社を凌駕していたとも伝えられています。『延喜式神名帳』にも記載されており、その歴史の古さと格式の高さがうかがえます。

室町時代末期には現在の社地に移転。江戸時代には「六王大明神」と呼ばれ、地域の人々から親しまれていました。明治時代に現在の社名に戻り、その後も幾度かの合祀を経て、現在の姿となりました。天正12年(1584年)の羽柴秀吉の因幡攻めの際には、社殿が焼失するなど、激動の時代を乗り越えてきた歴史も持っています。

見どころ:本殿の彫刻や社叢の自然

神社の境内は、静かで落ち着いた雰囲気に包まれています。本殿は、大正7年(1918年)に建立されたもので、波に遊ぶウサギの彫刻など、見どころが満載です。また、境内にはシイやタブノキなどの大木が茂る社叢があり、自然豊かな環境も魅力の一つです。御神木であるシイの木は、幹周4.3mにも及ぶ巨木です。

周辺の神社との関連性:天日名鳥命神社、御熊神社

天穂日命神社の周辺には、天穂日命の子である天日名鳥命を祀る天日名鳥命神社、そして御熊命を祀る御熊神社(阿太賀都健御熊命神社)があります。これらの神社を巡ることで、より深く天穂日命とその一族の歴史に触れることができます。特に御熊神社は、境内にある玄武岩柱状節理が、御祭神・健御熊命が一夜で隠岐島に石橋を架けようとした際に残されたものという伝説があり、興味深いスポットです。

アクセスと駐車場

神社には駐車場がありません。近くの湖山池畔公園を利用するのが便利です。公共交通機関を利用する場合は、鳥取駅からバスを利用するのが良いでしょう。

まとめ:歴史と自然に癒される聖地

天穂日命神社は、歴史と自然が融合した、静かで神秘的な場所です。鳥取を訪れた際には、ぜひ足を運んで、その魅力を体感してみてください。古の因幡国造氏の栄華を感じながら、静寂の中で神聖な空気に触れ、日頃の疲れを癒すことができるでしょう。 この神社は、鳥取の歴史と文化を深く理解する上で、重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

関連リンク・参考文献

[1] [天穂日命神社]本殿に波うさぎの彫刻!湖山池西に位置する格式高い神社|鳥取市 | とっとりずむ
[2] 天穂日命神社 – Wikipedia
[3] 出雲に寝返るアマテラス次男「天穂日命神社/天日名鳥命神社/阿太賀都健御熊命神社」出雲国造/菅原道真の祖【伯耆シリーズ】【鳥取シリーズ】【出雲シリーズ】|やんまあ
[4] 天穂日命神社|鳥取縣神社廳(公式ホームページ)
[5] 天穂日命神社 – 鳥取市/鳥取県 | Omairi(おまいり)

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