三重県松阪市飯高町赤桶に鎮座する水屋神社(みずやじんじゃ)。国道166号線沿いにあり、鮮やかな赤色の大きな桶が目印です。千年以上の歴史を誇り、数々の伝説や神秘的なエピソードが語り継がれる、魅力あふれる神社です。
基本情報
- 所在地: 三重県松阪市飯高町赤桶2507
- 祭神: 天児屋根命(あめのこやねのみこと)、素戔嗚尊(すさのをのみこと)、龍神姫命(りゅうじんひめのみこと)、櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)、蘇民将来(そみんしょうらい)など多数の神々が合祀されています。
- 創建: 千年以上前、大和の春日大社の安住処として創建されたと伝えられています。
- 特徴: 春日大社への「お水送り」神事、樹齢1000年を超える県指定天然記念物「水屋の大楠」、国境確定の伝説にまつわる「礫石(つぶていし)」など、水と深く関わりのある神社として知られています。
国境確定の伝説と「礫石」
垂仁天皇の時代、天照大神が当地に巡幸された際、春日大社と協議して川中の巨石を伊勢と大和の国境としたという伝説が残っています。この巨石は現在も「礫石」と呼ばれ、神社の境内からアクセスできます。 この伝説は、民俗学者の柳田国男の著作『日本の伝説』にも取り上げられています。 また、近隣の滝野郷が神宮御厨(みくりや)であったという記述と合わせて、水屋神社が古代における国境の重要な位置づけにあったことを示唆しています。
「お水送り」神事
貞観元年(859年)から続く「お水送り」は、水屋神社の最も重要な神事です。神社境内にある「閼伽桶(あかおけ)の井」から汲み上げた霊水を、春日大社に奉納する儀式です。 天正5年(1577年)の兵乱で中断しましたが、平成14年(2002年)に425年ぶりに復活しました。 この神事は、水屋神社が豊かな水に恵まれた地にあることを象徴しています。
水屋の大楠:悠久の時を刻む巨木
水屋神社境内には、樹齢1000年以上と推定される巨大なクスノキ「水屋の大楠」がそびえ立っています。樹高約35メートル、根回り約29メートル、幹周り約12メートルという県内有数の巨木で、三重県指定天然記念物に指定されています。 その圧倒的な存在感は、訪れる人々に畏敬の念を抱かせます。
その他の見どころ
- 閼伽桶の井: 「お水送り」神事の霊水が汲み上げられる井戸。
- 夫婦杉: クスノキとスギが一体化した珍しい木。
- 鹿子(カゴ): 春日大社の鹿にゆかりのある木。
- 水屋の波動水: 神社境内に湧き出る水。
アクセス
JR紀勢本線「栃原駅」から車で約40分、または伊勢自動車道「勢和多気IC」から車で約20分です。公共交通機関の場合は、三交バスを利用できます。
まとめ
水屋神社は、歴史、伝説、自然が一体となった、神秘的で魅力あふれる場所です。 千年以上の歴史と、豊かな自然に囲まれた静寂な空間で、心安らぐひとときを過ごせるでしょう。 ぜひ、一度訪れて、その魅力を体感してみてください。
関連リンク・参考文献
[1] 水屋神社 – もくいち・マルゴ株式会社
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[3] 水屋神社 | 三重 松阪 おすすめの人気観光・お出かけスポット – Yahoo!トラベル
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[5] 水屋神社
[6] 水屋神社(大楠) – 観光情報 – 松阪市観光協会
[7] 水屋神社
[8] 水屋神社 | かむながらのみち ~天地悠久~
[9] 水屋神社の大楠【県指定天然記念物】 | 観光スポット | 観光三重(かんこうみえ)
[10] 水屋神社と櫛田川(飯高町赤桶) – 神宮巡々2