浜松市浜名区都田町に鎮座する社宮神社。鎮守の森に抱かれた静謐な空間は、古より人々の信仰を集めてきました。正式名称は社宮神社(しゃぐうじんじゃ)ですが、「おしゃぐつ様」の愛称で親しまれ、特に子宝安産にご利益があるとされています。
歴史と謎に包まれた祭神
社宮神社の主祭神は岐神(ふなとのかみ、船戸神)とされていますが、これは明治維新後の神仏分離政策による変更だと伝えられています。本来は「ミシャグジ(御社宮司)」を祀っていたとされ、その歴史には謎めいた部分が残されています。境内には牛頭天王(須佐之男命)と阿弥陀如来を祀る神仏習合の名残も確認でき、複雑な歴史を物語っています。 「社宮司」や「産宮神」など、様々な呼び名を持つことも、その歴史の深さを示唆しています。
子宝安産にご利益?樹齢400年の鹿子木と杓子
境内には樹齢約400年の鹿子木の巨木があり、その幹には女性のシンボルのような穴が開いています。この穴から、子授け、夫婦和合、子宝安産の霊験があるとされ、古くから信仰を集めてきました。 特に、杓子で願いをすくい上げるという独特の信仰があり、神前への杓子の献供が盛んに行われています。 杓子で子宝をすくい上げるという信仰は、現在でも多くの人々から支持され、子授けや安産育子の御守りとして大切にされています。
地域に根付く信仰
社宮神社は、地元住民からも深く愛されています。参道の草取りを丁寧にされる高齢の女性の姿は、地域の人々の神社への深い信仰と、地域社会との強い結びつきを示しています。 多くの参拝者による感謝の言葉が記されたノートは、社宮神社が遠方からも信仰を集める聖地であることを物語っています。
アクセス情報
- 住所:静岡県浜松市浜名区都田町7029
- アクセス:東名高速道路浜松西インターチェンジから約15分。 公共交通機関でのアクセスは、常葉大学前駅から徒歩約3分とされていますが、事前に確認することをお勧めします。
社宮神社は、歴史と神秘に包まれた、静かな魅力を持つ神社です。子宝を願う方だけでなく、歴史や信仰に興味のある方にも、訪れる価値のある場所と言えるでしょう。 静かな森の中で、ゆっくりと時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
関連リンク・参考文献
[1] 社宮神社 – Wikipedia
[2] 社宮神社 見どころ – 浜松市/静岡県 | Omairi(おまいり)
[3] 社宮神社 – 静岡県神社庁
[4] 社宮神社 – 浜松市浜名区都田町/神社 | Yahoo!マップ
[5] 社宮神社(しゃぐうじんじゃ)[静岡県]の口コミ・アクセス情報・地図 | 日産ドライブナビ