茨城県ひたちなか市磯崎町に鎮座する酒列磯前神社(さかつらいそさきじんじゃ)。太平洋に面した岬の丘上に位置し、その歴史と神秘的な雰囲気は多くの参拝者を魅了しています。今回は、この魅力的な神社の魅力を深掘りしていきます。
基本情報
- 所在地: 茨城県ひたちなか市磯崎町4607-2
- 主祭神: 少彦名命(すくなひこなのみこと)、大名持命(おおなもちのみこと)
- 創建: 斉衡3年(856年)
- 社格: 式内社(名神大社)、旧国幣中社、別表神社
- 例祭: 8月25日
歴史と伝説
酒列磯前神社の創建は、西暦856年(斉衡3年)に遡ります。『日本文徳天皇実録』には、常陸国鹿島郡の大洗磯前に神が現れたと記されています。この神が現れた際に、不思議な怪石が出現したという伝説も残っており、その神秘性を物語っています。
元禄15年(1702年)には、水戸光圀公の命により現在地へ遷宮されました。水戸光圀公ゆかりの「水戸斉昭公腰かけの石」が境内にあるなど、歴史を感じさせる遺構も数多く残されています。
神秘と魅力
- 壮大な社叢: 境内には広大な社叢(樹林)が広がり、タブノキや椿など、多様な樹木が生い茂っています。この社叢は茨城県指定天然記念物にも指定されており、自然豊かな環境の中で神聖な雰囲気を味わえます。参道は樹木に囲まれたトンネル状になっており、神秘的な空間を演出しています。
- 海の見える鳥居: 太平洋を望む一の鳥居からは、雄大な海の景色を一望できます。特に夕暮れ時は、美しい夕焼けと神社のシルエットが織りなす絶景が楽しめます。
- 幸運の亀: 境内には、宝くじの高額当選者が奉納したとされる亀の石像があります。そのため、宝くじ当選祈願に訪れる参拝者も多いようです。
- 大洗磯前神社との関係: 大洗町にある大洗磯前神社とは深い関係があり、両社で一つの信仰を形成していると言われています。大洗磯前神社の祭神である大己貴命(大国主命)は、酒列磯前神社にも配祀されています。
御神徳
酒列磯前神社の主祭神である少彦名命は、医薬の祖神、酒の神様、温泉の神様としても知られています。また、知恵や学問の神様としても崇敬されており、様々なご利益があるとされています。
アクセス
JR常磐線磯崎駅から徒歩約10分とアクセスも良好です。
まとめ
酒列磯前神社は、歴史、自然、そして神秘が融合した魅力的な神社です。太平洋の絶景と静寂な雰囲気の中で、心安らぐひとときを過ごせるでしょう。ぜひ一度、訪れてみてください。
関連リンク・参考文献
[1] 酒列磯前神社 – Wikipedia
[2] ご由緒 | 酒列磯前神社
[3] 酒列磯前神社【さかつらいそさきじんじゃ】
[4] 「酒列磯前神社」(ひたちなか市-神社-〒311-1202)の地図/アクセス/地点情報 – NAVITIME
[5] 港町の神社「酒列磯前神社」|ひたちなか市公式note|茨城県