和歌山市の歴史と自然に抱かれた霊峰、竈山神社

和歌山県和歌山市和田に鎮座する竈山神社は、神武天皇の兄、彦五瀬命を祀る由緒ある神社です。緑豊かな山々に囲まれた静寂な境内は、訪れる人の心を癒やす、まさにパワースポットと言えるでしょう。

基本情報

  • 所在地: 和歌山県和歌山市和田438
  • 祭神: 彦五瀬命(ひこいつせのみこと)
  • 社格: 式内社(小)、旧官幣大社、神社本庁別表神社
  • アクセス: JR和歌山駅から和歌山電鐵貴志川線に乗り換え、「竈山駅」下車後、徒歩約10分。

神武天皇東征と彦五瀬命の悲劇

竈山神社の創建は不詳ですが、『古事記』や『日本書紀』に記される神武天皇の東征と深く関わっています。神武天皇の兄である彦五瀬命は、東征の途中で長髄彦との戦いで負傷し、雄水門(おのみなと)で亡くなり、この地に葬られたと伝えられています。神社の背後には、彦五瀬命の墓とされる竈山墓(かまやまのはか、宮内庁治定墓)があり、その霊を祀るために創建されたとされています。この悲劇的な物語は、神社の歴史に深みを与え、神聖な雰囲気を醸し出しています。

名付けで有名な神社

竈山神社は、近年「赤ちゃんの名付け」で有名になっています。100年近い歴史を持つこの命名は、神様とお子様のご縁を結び、健やかな成長を祈願するものです。近年では、会社名や屋号の命名なども行われています。

境内と見どころ

緑豊かな境内は、四季折々の美しい自然を楽しむことができます。参道には木々が茂り、神聖な空気が漂っています。拝殿の奥には、こんもりとした山が迫っており、それが彦五瀬命の墓である竈山墓です。この古墳の存在は、神社の神秘性をさらに高めています。また、境内には静火神社など、いくつかの摂末社も祀られています。

その他

  • 和歌山市内にある日前神宮・國懸神宮、伊太祁曽神社とともに「三社参り」として信仰を集めています。
  • 明治初期までは小さな社でしたが、戦前の国家神道の発展に伴い、官幣大社に昇格し、社殿などが整備されました。
  • 毎年10月13日には例祭が行われます。
  • 5月8日には、彦五瀬命の命日とされる雄叫祭(おたけびさい)が行われます。

まとめ

竈山神社は、歴史と自然が融合した、神秘的で魅力的な神社です。神武天皇東征にまつわる物語、彦五瀬命の霊を祀る由緒、そして近年注目を集める名付けの儀式など、見どころは満載です。和歌山を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。 静寂な森の中で、古のロマンを感じ、心安らぐひとときを過ごせるでしょう。

関連リンク・参考文献

[1] 和歌山市にある「竈山神社」の特徴とは?神社の概要などもご紹介|和歌山市周辺の不動産売買なら株式会社際
[2] 竈山神社|スポット|和歌山県公式観光サイト
[3] 501 Not Implemented
[4] わかやま神社仏閣めぐり | 竈山神社(和歌山市和田) | 和歌山観光・お出かけ | まいぷれ[和歌山市]
[5] 神社の概要 | 竈山神社
[6] 竈山神社 – Wikipedia
[7] 竈山神社(かまやまじんじゃ、釜山神社)【和歌山市観光】 | JR特急くろしおパンダ
[8] 竈山神社(2) | 癒しの和歌山
[9] 竈山神社 | 一般社団法人 和歌山県建築士会
[10] 和歌山県神社庁-竈山神社 かまやまじんじゃ-
[11] 赤ちゃんの名付け | 竈山神社 | 和歌山市

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