尾張国一宮・真清田神社:歴史と神秘に満ちたパワースポット

愛知県一宮市に鎮座する真清田神社(ますみだじんじゃ)。尾張国一宮として、古くから人々の崇敬を集めるこの神社は、悠久の歴史と数々の伝説、そして神秘的なスポットが点在するパワースポットとして知られています。

基本情報

  • 祭神: 天火明命(あめのほあかりのみこと) – 天照大神の孫神で、太陽神として知られています。事業守護、機織守護、眼病平癒にご利益があるとされています。
  • 所在地: 愛知県一宮市真清田1-2-1
  • アクセス: JR尾張一宮駅、名鉄一宮駅から徒歩約10分
  • 年間参拝者数: 約120万人(初詣は約40万人)
  • 歴史: 創建は諸説ありますが、神武天皇33年(紀元前660年頃)に祭神である天火明命が鎮祭されたと伝えられています。平安時代には国家から国幣の名神大社に列せられ、尾張国一宮として崇敬を集めました。鎌倉時代には順徳天皇が多数の舞楽面を奉納、江戸時代には徳川幕府から神領として朱印地333石を賜るなど、皇室や幕府からも厚い崇敬を受けてきました。

見どころと伝説

真清田神社の魅力は、歴史的な建造物や神宝だけではありません。境内には、様々な伝説やエピソードが語り継がれる、神秘的なスポットが点在しています。

  • 楼門: 昭和36年竣工。彫刻は人間国宝・平櫛田中氏の作品です。一宮七夕まつりの時期には華やかな装飾で彩られます。
  • 手水舎の吐水龍: 寛永8年(1631年)、初代尾張藩主・徳川義直公奉納の吐水龍のレプリカ。本物は宝物館に保管されています。
  • 神水舎: 平安時代に白河天皇の病を治したと伝えられる霊水があります。無病息災のご神水として、また明治天皇に献上された特別な茶に使われた水としても知られています。
  • おもかる石: 願い事を念じながら石を持ち上げ、軽いと感じれば願いが叶うと言われています。
  • 服織神社: 縁結びにご利益があるとされる神社。一宮市の基幹産業である機織工業の繁栄を祈願する七夕祭もここで行われます。
  • 八龍神社: 龍神伝説が伝わる神社。弘法大師による雨乞いの伝説や、祭神が鎮座された際に八頭八龍の大龍が下りたという伝承があります。境内には、明治期に名古屋市の日泰寺に流出した後、還ってきた龍神石が祀られています。
  • 桃花祭(馬まつり): 毎年4月3日に行われる、桃の節句にちなんだ厄払いの祭り。神輿の巡行や飾り馬「馬の塔」、稚児行列などが行われ、賑やかに行われます。
  • 一宮七夕まつり: 約130万人が訪れる一宮市最大のイベント。境内はカラフルな七夕飾りに彩られ、火の輪くぐりなどの神事も行われます。

真清田神社にまつわる伝説

  • 弘法大師と竜神: 尾張地方を襲った大干ばつの中、弘法大師空海が雨乞いの行を行い、茅草で作った竜に命を吹き込みました。竜は雨を降らせる代わりに、真清田神社に祀られることを条件に、禁を破って雨を降らせました。
  • 真清田の地名: 古くは木曽川の灌漑用水による水田地帯で、清く澄んだ水の張った水田の様子から「真清田」と名付けられたと言われています。

まとめ

真清田神社は、単なる神社という枠を超え、歴史、伝説、そして自然が織りなす、魅力あふれるパワースポットです。訪れる人々に、静寂と活気、そして神秘的な体験を提供してくれるでしょう。 ぜひ、一度足を運んで、その魅力を体感してみてください。

関連リンク・参考文献

[1] 清らかな空気に包まれて―こころのふるさと真清田神社を巡る〈一宮市〉 | おでかけ特集 | 【公式】一宮市の公式観光サイト IchinomiyaNAVI
[2] 真清田神社(ますみだじんじゃ) | 【公式】愛知県の観光サイトAichi Now
[3] 真清田神社 | 昇龍伝説紀行 | ようこそ昇龍道
[4] 真清田神社 (愛知県 一宮市) | みぞかつのぶらり散歩
[5] YouTube
[6] 真清田神社 | 全国の一の宮 | 一の宮巡拝会
[7] 大神神社と共に尾張国一之宮「真清田神社」「大神社」【名古屋近郊シリーズ】|やんまあ
[8] 真清田神社(眞清田神社) [愛知県]-人文研究見聞録
[9] 【真清田神社】アクセス・営業時間・料金情報 – じゃらんnet

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