伊曽乃神社:愛媛の西条祭りで有名な歴史深い神社

基本情報

愛媛県西条市中野に鎮座する伊曽乃神社(いそのじんじゃ)は、式内社(名神大社)であり、旧社格は国幣中社、現在は神社本庁の別表神社です。神紋は「御所車」です。天照大御神(アマテラスオオミカミ)と武国凝別命(タケクニコリワケノミコト)を主祭神として祀り、所願成就の神として知られています。奈良時代には伊予国第一の大社として、皇室からの崇敬も厚かったと伝えられています。境内には、安産・子育ての神を祀る古茂理神社(こもりじんじゃ)などの境内社もあります。

西条祭りと伊曽乃神社

伊曽乃神社は、毎年10月15日・16日に行われる「西条祭り」の中心的な役割を担っています。この祭りは、約80台もの豪華絢爛なだんじりが奉納されることで有名で、一つの神社に奉納される山車の数としては全国最多とも言われています。深夜から早朝にかけて、百余りの提灯を灯しただんじりが練り歩く幻想的な光景は、多くの観光客を魅了しています。宮出し(10月15日深夜)と宮入り(10月16日夕方)の際には、境内は熱気に包まれ、地域住民の強い信仰と一体感を肌で感じることができます。

伝説とエピソード

伊曽乃神社には、石鎚山の男神と伊曽乃の女神のロマンチックな伝説が残されています。石鎚山の男神が修行のため山へ登る際、女神に「修行を終えたら結婚する。山頂から三つの大石を投げるので、真ん中の石が落ちた場所に館を造って待っていろ」と約束しました。そして、山頂から投げられた三つの石のうち、真ん中の石が落ちた場所に伊曽乃神社が創建されたと言われています。現在も、一の鳥居の脇にその一つと伝えられる巨石が残されています。この伝説は、神社の神秘性を高め、多くの参拝者を惹きつけています。

その他

近年では、「ISOの神社」として、ISO認証取得や継続を祈願する企業の参拝も多いそうです。また、境内には様々な縁起物も用意されており、破魔鬼(はまき)と呼ばれる鬼の面を模した魔除けのお守りなどが人気です。

アクセス

  • 住所:〒793-0054 愛媛県西条市中野甲1649
  • 交通手段:JR伊予西条駅からタクシーで約9分、松山自動車道 いよ西条ICから車で約15分。無料駐車場あり(例大祭時は利用不可の場合あり)。

伊曽乃神社は、歴史と伝説、そして活気あふれる祭りを体感できる魅力的な場所です。愛媛県を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。

関連リンク・参考文献

[1] 【伊曽乃神社 2025初詣 愛媛/西条市】 新年は所願成就の古社で清々しい時間を過ごそう – イマナニ
[2] 伊曽乃神社「アマテラス荒神=瀬織津姫」 : 愛姫伝
[3] 伊曽乃神社 – Wikipedia
[4] 【伊曽乃神社】アクセス・営業時間・料金情報 – じゃらんnet
[5] 所在地案内・地図 | 伊曽乃神社

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