唐津の海を見守る、歴史と伝説の島:田島神社

佐賀県唐津市呼子町加部島に鎮座する田島神社は、肥前国最古の神社と伝えられ、玄海の海上守護神として広く信仰を集めています。神々しい社殿と、眼前に広がる雄大な玄界灘の景色は、訪れる人の心を深く捉えます。

基本情報

  • 所在地: 佐賀県唐津市呼子町加部島3965-1
  • 祭神: 田心姫命(たごりひめのみこと)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)(田島三神)ほか
  • アクセス: 車で長崎自動車道多久ICから約60分。公共交通機関の場合は、JR唐津駅からタクシーで約40分、またはバスを利用。
  • 駐車場: あり(無料、約30台)

歴史と伝説に彩られた境内

田島神社は、古くから朝廷の尊信が厚く、奈良時代には「田島大明神」と称えられました。境内には、歴史を感じさせる数々の遺物が残されています。

  • 源頼光寄進の鳥居: 源頼光が寄進したと伝わる朱色の鳥居は、神社の歴史の深さを物語っています。
  • 元寇の碇石: 元寇の際に使用されたとされる碇石は、激動の時代を今に伝えています。
  • 太閤石: 豊臣秀吉が名護屋城在陣中に使用したとされる石で、秀吉の祈願の跡を感じさせます。伝説では、秀吉が槍を突き立てた際に割れたと伝えられています。
  • 重要文化財の太刀: 備中国吉次銘の太刀は、鎌倉時代の作で、国の重要文化財に指定されています。

松浦佐用姫伝説と望夫石

田島神社境内には、佐用姫神社があり、悲恋の伝説で知られる松浦佐用姫にまつわる望夫石が祀られています。佐用姫は、新羅出征の大伴狭手彦を待ちわび、その悲しみから石になったと伝えられています。境内には、佐用姫の切ない思いを詠んだ万葉歌碑も建立されています。この伝説は、縁結びの信仰にもつながっています。

その他の境内社

境内には、佐用姫神社以外にも、御崎神社など複数の末社が祀られています。御崎神社では、長寿や五穀豊穣、そして道案内の神々が祀られています。

神秘的な島とパワースポット

加部島は、魏志倭人伝にも登場する歴史ある島であり、田島神社は、その歴史と自然の美しさから、多くの観光客や信仰者を引きつけています。玄界灘の壮大な景色と、歴史と伝説に彩られた田島神社は、まさにパワースポットと言えるでしょう。

田島神社を訪れて

田島神社は、歴史、伝説、そして自然が一体となった、魅力あふれる場所です。訪れる際には、ゆっくりと境内を散策し、歴史と自然の息吹を感じてみてください。 特に、夕暮れ時の玄界灘を背景にした社殿の姿は、格別な美しさです。 忘れられない思い出となることでしょう。

関連リンク・参考文献

[1] 田島神社 | 観光地 | 【公式】佐賀県観光サイト あそぼーさが
[2] 田島神社:九州エリア | おでかけガイド:JRおでかけネット
[3] 【田島神社】アクセス・営業時間・料金情報 – じゃらんnet
[4] 田島神社(佐賀県唐津市) – 九州神社紀行-ブログ
[5] 九州の神社:佐賀県・田島神社(唐津市)
[6] 【田島神社】恋愛運アップなら絶対ココ!佐賀県唐津市呼子のおすすめパワースポット神社! | La Couleurs Sasebo
[7] 田島神社 – 佐賀県神社庁
[8] 田島神社(唐津市)
[9] 田島神社 – Wikipedia

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