千葉県船橋市本町、住宅街にひっそりと佇む船橋東照宮。その小さな社殿からは、想像もつかない壮大な歴史が感じられます。「日本一小さい東照宮」として知られるこの神社の魅力に迫りましょう!
基本情報
- 名称: 船橋東照宮(ふなばしとうしょうぐう)
- 所在地: 千葉県船橋市本町4-29-12
- 祭神: 東照大権現(徳川家康)
- 創建: 貞享年間(1684~1687年)
- 特徴: 小さな祠のような社殿が特徴で、「日本一小さい東照宮」と呼ばれています。徳川家の家紋である三つ葉葵の紋章が飾られています。
徳川家康と船橋御殿
船橋東照宮は、徳川家康が東金方面への鷹狩りの際に宿泊所として使用した「船橋御殿」の跡地に建てられました。慶長19年(1614年)頃、伊奈忠政によって造営されたと推測されています。船橋御殿は、面積約12,000坪(約400アール)もの広大なもので、海老川西側の土手に囲まれた壮麗な建物だったと言われています。家康だけでなく、2代将軍徳川秀忠、3代将軍徳川家光も利用した記録が残っています。鷹狩りは軍事訓練や江戸周辺の視察を兼ねており、船橋御殿は重要な拠点だったと言えるでしょう。
寛文11年(1671年)に船橋御殿は廃止されましたが、その跡地は船橋大神宮の神職である富氏に払い下げられ、家康を祀る東照宮が建立されました。現在の社殿は安政4年(1857年)の再建、昭和2年(1927年)の修繕を経て、現在に至ります。
「日本一小さい東照宮」の謎
「日本一小さい東照宮」という呼び名は、その小さな社殿から生まれた愛称です。しかし、本当に日本一小さいのかどうかは、明確な定義がないため、議論の余地があります。他の神社との比較や、歴史的背景なども考慮すると、単純に「小さい」というだけでは片付けられない奥深さを感じます。
見どころと周辺情報
- 三つ葉葵の紋章: 小さな社殿ながら、立派な三つ葉葵の紋章が、徳川家との繋がりを物語っています。
- 船橋御殿跡碑文: 船橋御殿の歴史を記した碑文があります。
- 静かな住宅街: 喧騒から離れた静かな住宅街にあり、落ち着いた雰囲気の中で参拝できます。
- アクセス: JR船橋駅から徒歩圏内とアクセスも良好です。
歴史ロマンと現代の調和
小さな社殿からは、徳川家康や船橋御殿の壮大な歴史が感じられ、現代の住宅街に溶け込むその姿は、歴史と現代の調和を感じさせます。船橋を訪れた際は、ぜひこの小さな神社に立ち寄り、歴史に思いを馳せてみてください。 静かに佇む船橋東照宮は、新たな発見と感動を与えてくれるでしょう。
関連リンク・参考文献
[1] 船橋東照宮は徳川家康の宿船橋御殿跡に建つ日本一小さな東照宮
[2] それは船橋にあった!!日本一小さな東照宮『船橋東照宮』
[3] 【知られざるニッポン】vol.18 船橋に東照宮が! 家康と船橋の関係とは!?
[4] 船橋東照宮 – Wikipedia
[5] 「怪仏異神ミステリー」(王様文庫) – 日本百観音順打ち巡礼記
[6] 武将な寺社めぐり | 船橋東照宮! – 徳川家康の船橋御殿跡に建つ日本一小さい東照宮 | 地図付 | 武るるん♪ 武将と城の旅。時々観光とグルメ(地図付き)
[7] YouTube
[8] 【珍百景】千葉県船橋市にある地元民もあまり知らない「日本一小さい東照宮」に行ってみた | ロケットニュース24