福岡市中央区西公園に鎮座する光雲神社は、戦国時代を駆け抜けた名将、黒田官兵衛(孝高)と、その子である黒田長政を祀る神社です。その歴史は深く、数々のエピソードや伝説が語り継がれています。
基本情報
- 所在地: 福岡県福岡市中央区西公園13-1
- 祭神: 水鏡権現(黒田孝高)、武威円徳聖照権現(黒田長政)
- アクセス: 福岡市地下鉄七隈線「大濠公園駅」から徒歩約15分
- 創建: 明和6年(1766年)、福岡城二の丸に創建され、その後、現在の西公園に移転。
- 特徴: 福岡県で唯一「日本さくら名所100選」に選ばれた西公園に位置し、春には1300本の桜が咲き誇る絶景が楽しめます。
黒田家と光雲神社:歴史と伝説
光雲神社の名前は、官兵衛の法名「龍光院殿」と長政の法名「興雲院殿」から一字ずつ取って名付けられました。当初は福岡城内にありましたが、明治維新後の廃藩置県により、現在の地に移転されました。
関ヶ原の戦いでの逸話も有名です。長政は、敗れた石田三成に「勝負は武士の常、お気の毒に存ずる」と労いの言葉をかけたと伝えられています。この時、三成から筑前(現在の福岡県)を治めるよう助言を受けたという説もあり、福岡という地名の由来にも繋がると言われています。
神社境内には、黒田二十四騎の一人である母里友信(太兵衛)の銅像があり、その足元には「黒田節」の歌詞が刻まれています。「黒田節」は、母里太兵衛をモデルにした民謡で、黒田家の歴史と勇気を歌い上げています。また、長政が愛用したとされる水牛の兜(実際は桐材に和紙を貼り漆で仕上げたもの)を模した手水舎も存在感を放ちます。
神秘的な境内と不思議な体験
光雲神社の境内は、静寂に包まれ、神聖な空気が漂っています。拝殿の天井には、賽銭を入れると鶴の鳴き声が聞こえるという日本画「謡鶴」が描かれています。また、夜には幻想的なライトアップが施され、「サイバー神社」としてSNSでも話題になっています。
さらに、境内にはいくつかの摂社・末社があり、それぞれに独自の信仰を集めています。古くから霊地として崇められてきたこの地には、万葉集にも歌われた歴史があり、今もなお、多くの参拝者を引きつけています。
桜の名所と絶景
光雲神社は、桜の名所としても知られています。春には、西公園全体が桜色に染まり、壮大な景色が広がります。桜の季節には、多くの花見客で賑わい、昼間の華やかさとはまた違った、夜桜の幻想的な美しさも魅力です。
光雲神社を訪れて
光雲神社は、歴史と自然、そして神秘が融合した場所です。黒田家の歴史に触れ、桜の絶景を眺め、静寂の中で心を癒す、そんなひとときを過ごせるでしょう。福岡を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。
関連リンク・参考文献
[1] 光雲神社 – Wikipedia
[2] 光雲神社 | 2025 年のリアルなLemon8ユーザー体験
[3] 福岡 光雲神社 | 2025 年のリアルなLemon8ユーザー体験
[4] パワスポの260回 恐怖体験!光雲神社さんで不思議写真 | ムフムフ♡パンダの不思議写真
[5] 光雲神社 | 福岡市
[6] 福岡景點|光雲神社:祭祀黑田官兵衛與長政父子之地 – 島國日和
[7] 【光雲神社(てるもじんじゃ)】(福岡市中央区) | 八百万の神の浮世絵師 持田大輔
[8] 光雲神社由緒 | 黒田官兵衛ご祭神 | 福岡市
[9] 福岡神社参拝帳
[10] 光雲神社 | 観光スポット | 【公式】福岡県の観光/旅行情報サイト「クロスロードふくおか」
[11] 光雲神社の歴史遺産 | 福岡歴史発見!