岡山県和気郡和気町に鎮座する和気神社は、足腰の健康と安産にご利益があるとされる神社です。古くから地元の人々に親しまれ、近年では「鬼滅の刃」の聖地としても注目を集めています。
基本情報
- 所在地: 岡山県和気郡和気町藤野1385
- 祭神: 鐸石別命(ぬでしわけのみこと)、弟彦王(おとひこおう)、和気清麻呂命、和気広虫姫命、その他和気氏の祖神6柱、応神天皇
- 旧社格: 県社
- ご神徳: 足腰・健康の守護、厄除開運・災い除け、安産(子どもの守り神)
歴史と伝説:和気清麻呂と猪の不思議な縁
和気神社は、和気氏の氏神として知られ、和気清麻呂公の生誕地でもあります。清麻呂公は、奈良時代の貴族で、宇佐八幡宮神託事件(道鏡事件)において、道鏡の陰謀を暴き、皇室を守った人物として有名です。
この事件にまつわる伝説が、和気神社の象徴である狛猪(こまいぬの代わりに猪)の由来となっています。 いくつかの伝承が存在しますが、代表的なものとして、次の2つが挙げられます。
- 護衛の猪: 清麻呂公が大隅国へ流罪となった際、道鏡の刺客から三百頭の猪に守られたという説。
- 霊泉の猪: 足を患った清麻呂公を、霊泉へと導いたという説。
これらの伝説から、猪は清麻呂公の守護神として崇められ、和気神社では、拝殿前や鳥居前に狛猪が置かれています。 境内には、清麻呂公の銅像も建立されており、その威風堂々とした姿は、歴史の重みを感じさせます。
境内と見どころ
明治初期に建てられた社殿は、和気町指定文化財に指定されており、その精巧な造りは必見です。境内には、四季折々の花々が咲き誇り、特に藤の花の時期は美しく、多くの観光客が訪れます。 また、境内には、和気清麻呂公と猪を描いた日本最大級の絵馬があり、その迫力ある姿は、訪れる人の心を掴みます。
「鬼滅の刃」との関連性
近年、和気神社は「鬼滅の刃」の聖地としても注目されています。 嘴平伊之助がイノシシの頭を被っていることから、狛猪の存在や、神社で行われるイノシシの被り物を使った神事などが、作品の世界観と重なると話題になっています。
アクセス
JR山陽本線「和気駅」から約4km、山陽自動車道「和気IC」より約10分。 駐車場は約600台収容可能です。
まとめ
和気神社は、歴史と伝説、そして自然豊かな環境が調和した魅力的な場所です。 足腰の健康や安産を祈願するだけでなく、「鬼滅の刃」ファンにとっても、特別な場所となるでしょう。 ぜひ、一度訪れて、その神聖な雰囲気と歴史を感じてみてください。
関連リンク・参考文献
[1] 和気神社 清麻呂公が護った皇室の歴史と守護神の猪│Harada Office Weblog
[2] 鹿児島県霧島市|和氣神社
[3] 和気神社 – Wikipedia
[4] 和気神社について | 岡山の和気神社|安産祈願、厄除け、足腰健康、御朱印
[5] 和氣神社(和気神社)|観光スポット | 岡山観光WEB【公式】- 岡山県の観光・旅行情報ならココ!
[6] ブログ – 和気清麻呂を祀った和気神社。京都府八幡市。 | 東洋精器工業株式会社
[7] 岡山県 足腰健康・子どもの守り神 – 和気神社
[8] 403 Forbidden
[9] 2019年の初詣は猪ゆかりの「和氣神社」で ~和気町~ | 地球の歩き方
[10] 和気清麻呂公絵巻 – 宗教法人和気神社
[11] 『鬼滅の刃』の聖地?岡山「和氣神社」の狛猪や隠れモチーフをレポート!|おか旅 | 岡山観光WEB【公式】- 岡山県の観光・旅行情報ならココ!
[12] 子供の守り神を祀る「和氣神社」での七五三詣の特徴&見どころをご紹介|岡山県