古き良き日本の伝統と神秘的な魅力が融合する愛知県犬山市にある大縣神社(おおあがたじんじゃ)。尾張開拓の祖神、大縣大神(おおあがたのおおかみ)を祀るこの神社は、2000年以上の歴史を誇り、数々の伝説や謎に包まれています。今回は、大縣神社の魅力を余すことなくご紹介します。
基本情報
- 所在地: 愛知県犬山市宮山3
- 祭神: 大縣大神(おおあがたのおおかみ)
- 旧社格: 式内社(名神大社)、尾張国二宮、旧国幣中社、別表神社
- アクセス: 名鉄小牧線楽田駅より徒歩10分
歴史と伝説
社伝によれば、大縣大神は当初、濃尾平野を見下ろす本宮山の山頂に鎮座していました。しかし、垂仁天皇27年8月(紀元前3年)に現在の地へ遷座されたと伝えられています。この遷座の経緯や、大縣大神の正体については諸説あり、未だ謎に包まれています。有力な説としては、天津彦根命、少彦名命、あるいは国狭槌尊などが挙げられています。
江戸時代前期には、尾張藩主二代徳川光友公によって再建された本殿は、尾張造の構造様式を正確に伝える「三棟造・大縣造」という他に類を見ない特殊な様式で、国の重要文化財に指定されています。境内には、重要文化財の本殿の他に、梅園、摂社である姫之宮、大国恵比須神社などがあり、見どころ満載です。
女性の守護神「姫之宮」
大縣神社は、「姫の宮」と呼ばれる摂社を有しており、女性の守護神として広く信仰を集めています。祭神は玉比売命(たまひめのみこと)で、安産、子授け、婦人病、縁結びにご利益があるとされています。境内には、良縁成就を祈願する「むすび池」もあり、多くの女性参拝者で賑わいます。
豊年祭と性器崇拝
毎年3月15日に行われる豊年祭は、独特の祭祀で知られています。境内には「姫石」と呼ばれる女陰を模した奇石が祀られており、豊年祭ではこの姫石を神として奉る祭祀が行われます。興味深いことに、近隣の小牧市にある田縣神社では、同日に「男根」を神として奉る豊年祭が行われており、両神社の豊年祭は、古来からの性器崇拝と豊作祈願の信仰を今に伝える貴重な文化遺産と言えるでしょう。
ミステリーと謎
大縣神社周辺には、円墳などの古墳群が点在しており、古代の歴史を感じさせます。神社は、愛知県で二番目に大きい前方後円墳である青塚古墳も管理しており、その歴史の深さを物語っています。また、境内や周辺には、未だ解明されていない謎や伝説が多く残されており、探求心を掻き立てる魅力があります。
まとめ
大縣神社は、歴史、伝説、そして神秘的な魅力が凝縮された、訪れる人を魅了する神社です。悠久の歴史と、女性の守護神としての信仰、そして独特の豊年祭など、見どころ満載の大縣神社に、ぜひ足を運んでみてください。 忘れられない体験が待っていることでしょう。
関連リンク・参考文献
[1] 大縣神社 クチコミ・アクセス・営業時間|犬山【フォートラベル】
[2] 奇祭・豊年祭「田縣神社💛大縣神社(姫ノ宮)」刺激強い( TДT)ゴメンヨー「熊野神社」五枚岩【名古屋近郊シリーズ】|やんまあ
[3] 大縣神社(おおあがたじんじゃ) – たまにはぼそっと
[4] 大縣神社(大県神社) [愛知県]-人文研究見聞録
[5] 大縣神社 | 観光・体験 | 【公式】犬山観光ナビ
[6] 大縣神社 | 愛知 犬山 おすすめの人気観光・お出かけスポット – Yahoo!トラベル
[7] 大縣神社(おおあがたじんじゃ) | 【公式】愛知県の観光サイトAichi Now
[8] 大縣神社 – Wikipedia
[9] 大縣神社 – 犬山市/愛知県 | Omairi(おまいり)
[10] 大縣神社について
[11] 大縣神社
[12] 小牧のミステリー神社で初詣・・・・~田縣神社と大縣神社 – シロタビの、B級旅行イバラ道