平濱八幡宮:出雲国最古の八幡宮と武内神社の神秘

島根県松江市八幡町に鎮座する平濱八幡宮。出雲国最古の八幡宮と伝えられ、その歴史と神秘的な魅力は多くの人々を惹きつけてやみません。今回は、平濱八幡宮と境内にある武内神社の魅力を深掘りしていきます。

基本情報

  • 所在地: 島根県松江市八幡町303
  • 主祭神: 応神天皇、仲哀天皇、神功皇后
  • 旧社格: 県社
  • 境内社: 武内神社(武内宿禰命)、若宮神社(仁徳天皇)、鹿島神社(武甕槌命)、加和羅神社(國常立尊外十一柱)、東随神社・西随神社(豊磐間戸命・櫛磐間戸命)、境外社:高良神社(玉垂命)
  • 例祭: 9月15日
  • アクセス: JR松江駅から松江市バス竹矢行き乗車、「武内神社前」バス停下車

歴史と伝説:古の息吹を感じる由緒ある神社

創建年代は不詳ですが、天永2年(1111年)に遷宮の日時を占った記録が残っており、それ以前から存在していたことがわかります。京都の石清水八幡宮の社領であり、「平浜別宮」と呼ばれ、石清水八幡宮の社家の支流が奉斎していたという歴史も持っています。戦国時代には亀井氏、尼子氏、毛利氏によって社殿が造営され、江戸時代には松江藩主の直轄地となりました。昭和17年(1942年)には県社に列格しています。 出雲国最古の八幡宮という歴史の重みと、様々な勢力の庇護を受けた歴史が、この神社の威厳を際立たせています。

武内神社と「たけおっつあんまつり」:夜を徹する熱狂の祭典

境内社である武内神社は、武内宿禰命を祀り、「武内さん」の愛称で親しまれています。武内宿禰命の長寿にちなみ、延命長寿、病気平癒、交通安全のご利益があるとされています。

毎年8月31日に行われる武内神社大祭は、「たけおっつあんまつり」と呼ばれ、深夜まで続く賑やかな祭典です。300軒以上の露店が立ち並び、松江市内から臨時バスが出るほど多くの参拝客で賑わいます。夜を徹して行われる祭りの熱気は、まさに圧巻です。

神秘と魅力:訪れる人を魅了する平濱八幡宮

平濱八幡宮は、歴史、伝説、そして活気あふれる祭典と、様々な魅力を兼ね備えた神社です。静寂の中に感じる歴史の重み、そして「たけおっつあんまつり」の熱狂的な雰囲気。どちらも、訪れる人を忘れられない体験へと誘います。 出雲国神仏霊場第13番札所にも指定されており、霊験あらたかな場所として信仰を集めています。

ぜひ、一度足を運んで、その神秘的な魅力を体感してみてください。

交通アクセス詳細

  • JR松江駅5番のりばから松江市バス竹矢行き乗車、「武内神社前」バス停下車(所要時間約30分)
  • JR松江駅から徒歩約20分(ただし、距離があり、道に不慣れな方はバス利用が推奨されます)
  • JR松江駅から車で約10分(無料の大型駐車場あり)

その他

平濱八幡宮では、文教・殖産興業の守護神として信仰されています。ご利益を求めて訪れる人も多く、静かな境内では、日々の喧騒を忘れ、心穏やかに過ごせるでしょう。

関連リンク・参考文献

[1] 平濱八幡宮武内神社 | しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト
[2] 平濱八幡宮 – 神社詳細 | 島根県神社庁
[3] 平濱八幡宮 – Wikipedia
[4] 平濱八幡宮武内神社

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