京都最古の社!上賀茂神社の魅力に迫る

古都京都の北部に位置する上賀茂神社(賀茂別雷神社)。その歴史は古く、京都で最も古い神社の一つとして知られています。正式名称は賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)で、境内は世界文化遺産「古都京都の文化財」に登録されています。国宝2棟、重要文化財41棟を有する荘厳な社殿と、豊かな自然に包まれた境内は、多くの参拝者を引きつけてやみません。

上賀茂神社の基本情報

  • 所在地: 京都市北区上賀茂本山339
  • 御祭神: 賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)
  • 創建: 神代(かみよ)より。677年(天武天皇6年)に現在の地に賀茂神宮が造営されたと伝えられています。
  • アクセス: 京都市営バス「上賀茂神社前」下車すぐ

神代の昔からの歴史と神秘

上賀茂神社の歴史は、神代の昔、約2600年前、御祭神である賀茂別雷大神が境内の北北西約2キロにある神山(こうやま)に降臨されたことに始まります。当初は神山で祀られていましたが、後に現在の地に移され、神山の形を模した「立砂(たてすな)」が創建されました。立砂は現在も境内に見られ、神社の象徴となっています。近年、神山周辺からは縄文後期の土器が発掘され、この地に古代の人々が暮らしていたことが証明されています。神話と現実が交錯する、歴史の深さを感じさせる場所です。

雷神ではなく、雷を司る神

賀茂別雷大神は、雷神とは異なり、雷を司る神として信仰を集めてきました。落雷という天災を防ぐ力から、厄除けや方位除けのご利益があるとされ、古くから人々の崇敬を集めてきました。また、雷を制御する力から、勝運や武運長久を願う武将にも篤く信仰されました。近年では、電気産業の守護神としても崇められています。

葵祭と競馬神事

上賀茂神社は、下鴨神社とともに「賀茂社」と呼ばれ、その例祭である賀茂祭(葵祭)は京都三大祭の一つとして有名です。5月15日に行われる華やかな時代行列は、古都京都の風情を色濃く残す一大イベントです。また、5月5日に行われる競馬(くらべうま)神事も、古くからの伝統を受け継ぐ神事です。

境内で見られる見どころ

広大な境内には、国宝の本殿と権殿をはじめ、60を超える社殿が立ち並びます。本殿と権殿は、三間社流造という独特の建築様式で造られており、その雅やかな姿は必見です。また、「ならの小川」と呼ばれる小川や、美しい庭園なども見どころです。境内全体がパワースポットとして知られ、清々しい空気に満ち溢れています。

ユニークなお守り

上賀茂神社では、厄除けや旅行安全など定番のお守りだけでなく、「航空安全守」や「うまくいく守」などユニークなお守りも販売されています。「うまくいく守」はカード型で、9頭の馬が描かれており、「うまく(馬九)いく」という洒落が効いています。

上賀茂神社の七不思議

上賀茂神社には、古くから伝わる七不思議が存在します。「物言わぬ神職」や「社殿と鳥居の向き」など、興味深い話が数多く伝えられています。これらの不思議な話も、上賀茂神社の神秘性を高める要素となっています。

上賀茂神社へのアクセス

上賀茂神社へは、京都市営バスが便利です。「上賀茂神社前」バス停で下車すれば、すぐ目の前に神社の鳥居が見えてきます。

上賀茂神社は、歴史、自然、そして神秘が融合した、魅力あふれる場所です。京都を訪れた際には、ぜひ足を運んで、その魅力を体感してみてください。

関連リンク・参考文献

[1] 賀茂伝説のこと
[2] 京の七不思議 その17『上賀茂神社の七不思議』 | 京都トリビア × Trivia in Kyoto
[3] 知らなかった上賀茂神社~その成り立ちと歴史・現在|ハッケン!ジャパン
[4] YouTube
[5] 上賀茂神社[賀茂別雷神社]|そうだ 京都、行こう。
[6] 賀茂別雷神社〜京都:上賀茂神社の歴史と見どころ〜
[7] 「上賀茂神社」の観光・見どころ|京都で最も歴史ある神社|THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都)宿泊・観光に最適な京都駅徒歩2分のラグジュアリーホテル<公式>
[8] 賀茂別雷神社(上賀茂神社:かみがもじんじゃ)公式Webサイト
[9] 京都最古のお社! 世界遺産「上賀茂神社」の見どころ・楽しみ方|そうだ 京都、行こう。
[10] 賀茂別雷神社 – Wikipedia
[11] https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/common/001558315.pdf
[12] 賀茂別雷神社(上賀茂神社)|【京都市公式】京都観光Navi

By ando