愛知県小牧市に鎮座する田縣神社(たがたじんじゃ)。古くから五穀豊穣、子孫繁栄の神として信仰を集めるこの神社は、毎年3月15日に行われる「豊年祭」で知られています。この豊年祭は、巨大な男根をかたどった神輿を担ぎ練り歩く、全国的にも類を見ない奇祭として有名で、「天下の奇祭」とも称されています。
基本情報
- 所在地: 愛知県小牧市田県町152
- 主祭神: 御歳神(みとしのかみ)、玉姫命(たまひめのみこと)
- 旧社格: 郷社
- アクセス: 名鉄小牧線田縣神社前駅より徒歩約5分
豊年祭:生命の尊さを祈る奇祭
豊年祭は、単なる奇祭としてだけでなく、五穀豊穣、子孫繁栄、そして生命の尊さを祈念する神聖な儀式です。長さ約2メートル、直径約60センチの巨大な男根をかたどった神輿「大男茎形(おおおわせがた)」が中心となり、氏子たちがこれを担いで神社周辺を練り歩きます。巫女たちが小ぶりな男根をかたどったものを抱えて歩く姿も見られます。この神輿は毎年新しくヒノキで造られ、その迫力と異様な雰囲気は、見る者を圧倒します。
豊年祭には、多くの見物客が国内外から訪れ、独特の雰囲気と熱気に包まれます。神輿の担ぎ手や行列に参加する人々、そして見物客たちの熱意が、この祭りを特別な存在にしています。
男根信仰と歴史の謎
田縣神社の男根信仰は、古くからの土着信仰に根ざしています。男根は生命力や豊穣の象徴として捉えられ、子宝や家内安全、商売繁盛といった願いが込められています。神社境内には、大小様々な男根を模した石像が多数奉納されており、その独特の雰囲気は、他の神社では見られないものです。
創建年代は不詳ですが、弥生時代まで遡るとも言われています。延喜式神名帳にも記載があり、歴史の古さを物語っています。古語拾遺にもその故事が記されており、男根を奉納し祈願する風習は古くから続いていることがわかります。
ミステリーと伝説
田縣神社には、数々の謎や伝説が語り継がれています。例えば、境内にある「珍宝窟」と呼ばれる場所には、2つの玉が祀られており、それぞれ家内安全や商売繁盛のご利益があるとされています。また、豊年祭にまつわる様々な逸話や、神社の創建に関する伝説なども存在し、その神秘性を高めています。
近隣の神社との関係
田縣神社の近くには、女性器を祀る大縣神社(おおがたじんじゃ)があります。両神社は、陰陽の調和を表す存在として捉えられ、互いに補完し合う関係にあると言われています。この近接性も、田縣神社の独特な魅力の一つと言えるでしょう。
まとめ
田縣神社は、その独特の男根信仰と、熱気あふれる豊年祭で知られる、他に類を見ない神社です。歴史と神秘に満ちたこの神社は、多くの観光客や信仰者を引きつけ、今もなお人々の心を魅了し続けています。 訪れる際には、その独特の雰囲気と歴史に思いを馳せてみてください。
関連リンク・参考文献
[1] 501 Not Implemented
[2] 田縣神社 – Wikipedia
[3] 【珍神社】田縣神社 珍宝だらけの奥宮を見学!【愛知県】
[4] 田縣神社 | 地域の宝物 | 東海「地域の宝物」ガイド
[5] 田縣神社(田県神社) [愛知県]-人文研究見聞録
[6] 田縣神社
[7] 田縣神社【アソビュー!】
[8] 奇祭・豊年祭「田縣神社💛大縣神社(姫ノ宮)」刺激強い( TДT)ゴメンヨー「熊野神社」五枚岩【名古屋近郊シリーズ】|やんまあ