奈良県橿原市下八釣町に鎮座する畝尾坐健土安神社(うねおにいますたけはにやすじんじゃ)。天香久山北西麓、畝尾都多本神社の北隣に位置するこの神社は、その歴史と神々に、日本の建国神話と深く関わる神秘的な魅力を秘めています。
基本情報
- 所在地: 奈良県橿原市下八釣町
- 祭神: 健土安比売命(たけはにやすひめのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)
- 由緒: 延喜式神名帳に記載され、式内大社に列せられています。古事記では、健土安比売命は伊邪那美命が火の神を生んだ際に生まれた土の神と記されています。日本書紀には、神武天皇が天香久山の埴土を用いて祭祀を行い、天下を平定したとの記述があり、この地が「埴安」と呼ばれたことに由来するとされています。近世には天照大神社とも称されていました。
- アクセス: 近鉄大阪線耳成駅から徒歩約20分
建国神話との繋がり
神社の起源は明確ではありませんが、日本書紀の神武天皇即位前紀に記された、神武天皇が天香久山の埴土を用いて祭祀を行ったという記述が、この神社の起源と深く関わっているとされています。天皇が天香久山の粘土で八十個の土器を作り、神々に供えたというこの逸話は、神社が土の神を祀る由緒の深さを物語っています。天香久山は、古くから神聖な山として崇められており、その麓に鎮座する畝尾坐健土安神社は、建国神話の舞台となった地と密接に結びついていると言えるでしょう。
土の神、健土安比売命
祭神である健土安比売命は、古事記において伊邪那美命が火の神を生んだ際に、その排泄物から生まれた神として記されています。一見、不浄なイメージを持つ誕生譚ですが、土は生命の根源であり、万物生成の力を持つと考えられていました。健土安比売命は、そのような土の精霊、大地の母なる神として崇められてきたと考えられます。
謎めいた歴史
近世に天照大神社と称されていたという事実も、この神社の謎めいた歴史の一端を垣間見せてくれます。天照大神は日本の最高神であり、その名称が用いられた背景には、建国神話との深い繋がり、あるいは、土と太陽神との関連性など、様々な解釈が考えられます。
境内と周辺環境
神社境内は静かで神聖な雰囲気に包まれており、天香久山の雄大な自然を背景に、古の息吹を感じることができます。神社と天香久山の間には赤埴山という小丘があり、埴安伝承地の石碑が建てられています。この地が、古来より土と深く関わってきたことを示す、重要な史跡と言えるでしょう。
まとめ
畝尾坐健土安神社は、建国神話と深く関わる歴史と、土の神を祀る由緒ある神社です。その神秘的な魅力は、訪れる人々の心を惹きつけ、日本の歴史と自然の深淵に触れる機会を与えてくれるでしょう。 静寂に包まれた境内と、雄大な天香久山を背景に、日本の歴史ロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
関連リンク・参考文献
[1] 畝尾坐健土安神社(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)
[2] 畝尾坐健土安神社
[3] 当神社について – 畝尾坐健土安神社
[4] 畝尾坐健土安神社 – Wikipedia
[5] 501 Not Implemented