滋賀県長浜市の歴史と神秘に包まれた上許曾神社

古の息吹が今も感じられる滋賀県長浜市高山町。その地に鎮座する上許曾神社(かみこそじんじゃ)は、延喜式神名帳にも記載されている由緒ある神社です。今回は、その歴史や伝説、そして隠された魅力に迫ります。

基本情報

  • 所在地: 滋賀県長浜市高山町2
  • 主祭神: 草野姫命(かやのひめのみこと)
  • 配祀神: 大己貴命、事代主命、住吉大神、埴山大神
  • 創建: 延暦8年(789年) – 参議橘奈良麻呂公が草野姫命を勧請したと伝えられています。
  • 社格: 旧郷社
  • 例祭: 4月10日

歴史と伝説に彩られた神社

上許曾神社の歴史は古く、桓武天皇の延暦8年、参議橘奈良麻呂公の詔旨により草野姫命が祀られたことに始まります。この地は、かつて草野の郷、上草野の郷、上許曽の庄、あるいは草香の里とも呼ばれていました。

仁寿元年(851年)には正六位上を授かり、治承年間(1177~1181年)には相殿に大己貴命、事代主命、住吉大神、埴山大神を祀るようになり、「上許曽四代明神」や「世代明神」とも呼ばれるようになりました。

源頼朝も平治元年(1159年)、東国落ちの際に武運長久を祈願したと伝えられています。その後も、多くの武将や豪族から崇敬を受け、社地や社宝の寄進が相次ぎました。 正安3年(1301年)には黒田判官源頼満が随神を、文保3年(1319年)には勧進羽太夫が駒犬を寄進するなど、その信仰の深さが伺えます。明治9年には村社、明治15年には郷社に昇格しました。

境内には、樹齢数百年の杉の巨木がそびえ立ち、神聖な雰囲気を醸し出しています。その巨木は、神社の歴史と深い繋がりを感じさせ、訪れる人々を静かに見守っているかのようです。

謎めいた社名「上許曾」

「上許曾」という変わった社名は、一体何を意味するのでしょうか? 諸説ありますが、明確な答えはまだ出ていません。 この謎めいた社名も、上許曾神社の魅力の一つと言えるでしょう。

静寂に包まれた境内と、未来への祈りを込めた例祭

境内は静寂に包まれ、都会の喧騒を忘れさせてくれます。 4月10日に行われる例祭では、神事のみが行われ、御神輿や山車、露店などは別の日に出されるようです。 古来より受け継がれてきた神事を通して、人々の未来への祈りが込められています。

アクセス方法

JR北陸本線長浜駅から近江バス「健康パークあざい」行きに乗車、「寺瀬」バス停下車、徒歩約300m。 駐車場も完備されているので、車でのアクセスも便利です。

まとめ

上許曾神社は、歴史と神秘に満ちた、魅力的な神社です。 静寂に包まれた境内、そして歴史に彩られた由緒ある社殿は、訪れる人々に深い感動を与えてくれるでしょう。 長浜を訪れた際は、ぜひ上許曾神社に足を運んでみてください。 きっと、忘れられない思い出となるはずです。

関連リンク・参考文献

[1] 上許曽神社
[2] 上許曾神社 – Wikipedia
[3] 上許曾神社 – 長浜市高山町/神社 | Yahoo!マップ
[4] 上許曽神社のスギ
[5] 神社紹介 > 滋賀県の神社 > 滋賀県神社庁
[6] 阿麻美許曾神社 – Wikipedia

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