伊勢神宮内宮別宮の一つ、月読宮。その神域内には、伊佐奈弥宮(いざなみのみや)という、知る人ぞ知る神秘的な社が鎮座しています。今回は、この伊佐奈弥宮に焦点を当て、その歴史、祭神、そして隠された魅力を紐解いていきます。
伊佐奈弥宮:国生みの神、伊弉冉尊を祀る
伊佐奈弥宮の祭神は、伊弉冉尊(いざなみのみこと)。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と共に国生みの神として知られる、日本の神話において重要な役割を担う神です。天照大神の母神であり、日本列島の創造、そして神々の誕生に関わったと伝えられています。伊佐奈弥宮は、その伊弉冉尊を祀る社として、月読宮域内に位置しています。
月読宮域内における伊佐奈弥宮の位置と歴史
月読宮、月読荒御魂宮、伊佐奈岐宮と共に、伊佐奈弥宮は月読宮域内に位置し、四社が瑞垣で囲まれた一院を形成しています。かつては、伊佐奈岐宮と伊佐奈弥宮が一つの社として祀られていた時期もありましたが、明治6年に現在の配置となりました。 歴史を紐解くと、平安時代には既に存在が確認されており、延喜式神名帳にも記載されている由緒ある社です。幾度かの遷宮を経て、現在の社殿は比較的新しいものですが、その歴史の重みは、静謐な空気に感じられます。
伊佐奈弥宮と国生みの神話:隠された物語
伊佐奈弥宮の祭神である伊弉冉尊は、国生みの神話において、伊弉諾尊と共に天地創造に関わったとされています。しかし、神話には、伊弉冉尊の悲劇的な最期も描かれています。この物語は、伊佐奈弥宮を訪れる人々に、生命の尊さ、そして自然の力強さを改めて感じさせる、深いメッセージを秘めていると言えるでしょう。
静寂に包まれた社:参拝者の声
伊佐奈弥宮は、道路に近く騒音も懸念される立地にあるものの、境内に入ると、そこは静寂の世界。参拝者からは、「静かで神聖な空気が漂っている」「伊弉冉尊の慈愛を感じた」といった声が聞かれます。 多くの参拝者が、伊弉冉尊の母性的な力強さ、そして国生みの神としての偉大さを実感しているようです。
伊佐奈弥宮へのアクセスと参拝
伊佐奈弥宮は、伊勢神宮内宮の近く、月読宮域内にあります。 参拝は、月読宮、月読荒御魂宮、伊佐奈岐宮に続いて行うのが一般的です。 静寂の中で、国生みの神々への祈りを捧げ、日本の歴史と神話の深淵に触れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
伊佐奈弥宮は、国生みの神・伊弉冉尊を祀る、歴史と神秘に満ちた社です。月読宮域内に位置するその静謐な空間は、参拝者に深い感動を与えます。伊勢神宮を訪れた際には、ぜひ伊佐奈弥宮にも足を運んで、日本の神話と歴史に思いを馳せてみてください。
関連リンク・参考文献
[1] 伊勢神宮(-JINGU-)◆ 月読宮(TSUKIYOMI-NO-MIYA) | 伊勢神宮(内宮・外宮)-御朱印
[2] 伊佐奈弥宮
[3] 域外の別宮|神宮について|伊勢神宮
[4] 月讀宮 – Wikipedia
[5] 伊佐奈弥宮@三重県 伊勢市 中村| おさんぽ、YOKOHAMA|Izanaminomiya Shrine@Mie
[6] 月読宮(内宮別宮) | 全国観光資源台帳(公財)日本交通公社
[7] https://www.isejingu.or.jp/download/pdf/pamphlet_tsukiyomi_naiku.pdf
[8] 伊佐奈弥宮(いざなみのみや)/伊勢125社開運パワースポットツアー 第六回(伊勢125社パワースポットツアー)神社・縁結び>パワースポットNavi
[9] 月読宮(皇大神宮別宮) | 公益社団法人 伊勢市観光協会