東京水天宮:安産祈願で名高い、歴史と神秘に包まれた神社

東京都中央区日本橋蛎殻町に鎮座する水天宮は、安産祈願で知られる由緒ある神社です。 その歴史は深く、人々の信仰を集め、数々のエピソードや伝説が語り継がれています。

基本情報

  • 所在地: 東京都中央区日本橋蛎殻町二丁目4番1号
  • 祭神: 天御中主神、安徳天皇、高倉平中宮(建礼門院、平徳子)、二位の尼(平時子)
  • 創建: 文政元年(1818年) – 福岡県久留米市の久留米水天宮の分社として、久留米藩主・有馬頼徳公によって江戸三田の藩邸に勧請されました。
  • アクセス: 東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」5番出口より徒歩1分、都営地下鉄新宿線「浜町駅」A2出口より徒歩1分など。
  • 御利益: 安産、子授け、水難除け、商売繁盛など。特に安産祈願は有名で、多くの妊婦さんが参拝に訪れます。

歴史と伝説:江戸の信仰と奇跡

当初、水天宮は久留米藩江戸上屋敷内にあり、一般の参拝は困難でした。しかし、人々の信仰は深く、屋敷の塀越しに賽銭を投げ入れる参拝者が絶えませんでした。 そのため、毎月5日と戌の日は屋敷が開放され、参拝が許されるようになったと言われています。特に1月の初水天宮の日は大変賑わったそうです。

安産祈願の御利益は、鈴緒のおさがりを腹帯として使用した妊婦さんが安産だったことから広まったと伝えられています。「なさけありまの水天宮」という洒落言葉が流行したほど、江戸時代の人々から厚い信仰を集めていました。

明治維新後、現在の蛎殻町に移転。関東大震災では社殿が被災しましたが、御神体は隅田川に架かる新大橋に避難し、難を逃れたという逸話も残っています。

境内と見どころ

境内には、水天宮の他に寳生弁財天(市杵島姫神社)、火風神社、秋葉神社、高尾神社など、いくつかの境内社が祀られています。また、安産子育河童像もあり、可愛らしい姿が参拝客の心を和ませています。

現代的な設備も整っており、免震構造の建物や広い待合室など、参拝者にとって快適な空間が提供されています。

水天宮と現代

現在も、安産祈願や子授け祈願、初宮詣、七五三詣など、多くの参拝者で賑わっています。 戌の日は特に混雑するため、事前に確認することをお勧めします。 また、御守りや御朱印も人気です。

まとめ

東京水天宮は、歴史と信仰が深く結びついた、魅力的な神社です。安産祈願だけでなく、様々なご利益があるとされ、多くの人々の心の拠り所となっています。 訪れた際には、その歴史と雰囲気を感じながら、静かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

関連リンク・参考文献

[1] 水天宮(中央区) | 東京下町ガイド
[2] 水天宮 | Central Tokyo for Tourism – 東京中央区オフィシャル観光ガイド
[3] 水天宮 | スピリチュアルプレイス|パワースポットマップ・心霊スポット一覧・体験談
[4] 水天宮(東京都/日本橋)のアクセス・営業時間・料金情報|るるぶ&more.
[5] 水天宮(中央区) | 子供とお出かけ情報「いこーよ」
[6] 水天宮 (東京都中央区) – Wikipedia
[7] かつて怖かった所(中央区) by パッシブたわし | 中央区観光協会特派員ブログ
[8] 東京都中央区の歴史 水天宮
[9] 安産の水天宮 | 一般社団法人中央区観光協会

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