東京都新宿区赤城元町に鎮座する赤城神社。神楽坂の地に700年以上もの歴史を刻むこの神社は、古の物語と現代の洗練が融合した、魅力溢れる場所です。
基本情報
- 所在地: 東京都新宿区赤城元町1-10
- 主祭神: 岩筒雄命(いわつつおのみこと)、赤城姫命(あかぎひめのみこと)
- 創建: 伝・正安2年(1300年)
- アクセス: 東京メトロ東西線「神楽坂駅」1番出口より徒歩1分
歴史と伝説:七百年の時を超えて
赤城神社の起源は、鎌倉時代の正安2年(1300年)に上野国赤城山の麓から牛込に移住した大胡彦太郎重治が、牛込早稲田の田島村に創建したと伝えられています。その後、寛正元年(1460年)には太田道灌によって牛込台へ、弘治元年(1555年)には大胡宮内少輔によって現在の地へと遷座されました。江戸時代には徳川幕府によって江戸大社の一つに列せられ、牛込の鎮守として人々の信仰を集めてきました。
『江戸名所図会』には「赤城明神社」として紹介され、大胡重泰による創建、牛込の鎮守であること、そして別当寺が東覚寺(天台宗)であったことが記されています。これらの記録は、赤城神社が長い歴史の中で、地域の人々の生活に深く根付いてきたことを物語っています。赤城姫命は、神社を創建した大胡氏の息女という説もあり、その物語は、神社の歴史と深く結びついています。
隈研吾氏による再生と現代の息吹
2010年に完了した「赤城神社再生プロジェクト」では、建築家・隈研吾氏によって拝殿が再建されました。洗練されたデザインは、2013年にグッドデザイン賞を受賞するなど、高い評価を得ています。伝統と現代が調和した美しい空間は、多くの参拝客を魅了しています。
ご利益と魅力:良縁成就から学業成就まで
赤城神社は、良縁成就、学業成就、厄除けなど、様々なご利益があるとされています。特に赤城姫命は女性の願いを叶える神様として信仰を集め、良縁成就や夫婦円満、安産のご利益があると伝えられています。また、境内には学問の神様である菅原道真を祀る「蛍雪天神」も鎮座しており、学業成就を願う学生も多く訪れます。
さらに、境内にはイタリアンカフェが併設されており、本格的なイタリアン料理や、お神酒を洋風のジェラートにした「特製お神酒ジェラート」などのスイーツを楽しみながら、静かなひとときを過ごすことができます。水木しげる氏デザインのお守りなど、ユニークな授与品も魅力の一つです。
神楽坂の隠れ家:静寂と活気の調和
喧騒から離れた静かな境内は、都会の喧騒を忘れさせてくれる癒やしの空間です。一方で、近隣には多くの飲食店や文化施設があり、活気ある神楽坂の雰囲気も同時に味わえます。古き良き伝統と現代の洗練が調和した赤城神社は、神楽坂を訪れた際にはぜひ足を運びたい、魅力的な場所です。
関連リンク・参考文献
[1] 赤城神社 (新宿区) – Wikipedia
[2] 赤城神社(新宿)
[3] 赤城神社 クチコミ・アクセス・営業時間|神楽坂・飯田橋【フォートラベル】
[4] 神楽坂のパワースポット「赤城神社」|ご利益や歴史・隈研吾デザインの魅力とは?