古都京都の東山区に鎮座する八坂神社は、祇園社の総本社として広く知られ、「祇園さん」の愛称で親しまれています。平安京遷都以前から続く歴史ある神社で、その神秘的な魅力は多くの観光客を惹きつけてやみません。
基本情報
- 正式名称: 八坂神社(やさかじんじゃ)
- 所在地: 京都府京都市東山区祇園町北側625
- 主祭神: 素戔嗚尊(すさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)、八柱御子神
- 創建: 斉明天皇2年(656年)と伝えられています。素戔嗚尊を祀ったのが始まりで、祇園精舎の守護神である牛頭天王と同一視され、長らく祇園社と呼ばれていました。明治維新後の神仏分離令により、現在の八坂神社と改称されました。
- 見どころ: 国宝に指定されている祇園造の本殿をはじめ、重要文化財に指定されている西楼門、美御前社、御旅所、神輿庫など、歴史的建造物が数多く残されています。境内には様々な摂社末社があり、それぞれに個性的な神様がお祀りされています。
祇園祭と八坂神社
八坂神社は、日本三大祭の一つであり、京都三大祭の一つでもある祇園祭の舞台でもあります。毎年7月1日から1ヶ月にわたって行われる祇園祭は、山鉾巡行など華やかな行列が有名で、多くの観光客で賑わいます。この祭りは、八坂神社の祭礼として、古くから人々の信仰を集めてきました。
八坂神社の七不思議
八坂神社には、古くから伝わる七不思議が存在すると言われています。その一部をご紹介します。
- 龍穴: 祇園正殿の下には、東寺、神泉院、龍宮へと通じる龍穴があると伝えられています。
- 美御前社の泉: 美御前社前の泉の水は、美容効果があるとされています。
- 西楼門の不思議: 西楼門は、雨が降っても雨染みが付かず、蜘蛛の巣も張らないと言われています。
- 龍吼: 正殿入口の東側の柱で拍手すると、西側から龍の鳴き声のような響きが聞こえると言われています。これは、天井に描かれた龍が鳴いているという伝説に基づいています。
- 忠盛灯籠: 舞殿東側の忠盛灯籠は、千年以上の歴史を持つと言われています。
これらの伝説は、八坂神社の神秘性をさらに高めています。
その他
- お守り: 災難除けと家門繁栄を願う「蘇民将来子孫也」のお守りが有名です。
- 大晦日のをけら詣り: 年越しに行われるをけら詣りも、多くの参拝者で賑わいます。
- アクセス: 京阪本線祇園四条駅から徒歩5分、JR京都駅からバスで約20分とアクセスも良好です。
八坂神社は、歴史、文化、そして神秘が凝縮された場所です。京都を訪れた際には、ぜひ足を運んで、その魅力を体感してみてください。 古都の息吹を感じ、心安らぐひとときを過ごせることでしょう。
関連リンク・参考文献
[1] 八坂神社 – 維基百科,自由的百科全書
[2] 八坂神社|そうだ 京都、行こう。
[3] 403 Forbidden