長府の鎮守、忌宮神社:歴史と神秘に包まれた数方庭祭と、意外な骨董市

山口県下関市、歴史深い城下町長府の中心に鎮座する忌宮神社。その歴史は古く、仲哀天皇が熊襲征伐の際に滞在した豊浦宮の跡地と伝えられています。神功皇后や応神天皇も祀られ、長門国二の宮として崇敬を集めてきました。

仲哀天皇と神功皇后の伝説: 仲哀天皇は熊襲征伐の途上でこの地で崩御されたとされ、神功皇后はここで息子の応神天皇を産んだと伝えられています。この地には、天皇皇后の深い歴史と霊験あらたかな力が宿ると信じられてきました。

天下の奇祭「数方庭祭」: 8月7日から1週間続く「数方庭祭」は、1800年以上の歴史を誇る、まさに「天下の奇祭」です。その独特の祭祀様式や、神事の神秘性から、古くから多くの人の興味を惹きつけてきました。詳細な内容は古文書にも残されており、その歴史と伝統の重みに圧倒されます。近年では、地元の幼稚園・保育園児が作成した灯籠で境内が埋め尽くされる光景も見られ、地域住民との深い繋がりを感じさせます。

意外な一面:骨董市! 毎月第2日曜日には、境内において骨董市が開催されています。県内外から約30店舗が集まり、昭和レトロな品々から西洋アンティークまで、様々な品々が並びます。神社の静謐な雰囲気とはまた違った活気に満ちた一日を過ごすことができます。歴史と伝統を重んじる神社が、現代の文化とも融合している様子は興味深いものです。

境内には宝物館も! 数多くの文化財を収蔵する宝物館も併設されており、神社の歴史や文化を深く知ることができる貴重な場所です。蚕が初めて日本に渡来した地であることを示す記念碑なども存在し、歴史の重みを感じさせます。

アクセス: JR山陽本線長府駅からバスで約10分、「城下町長府」バス停から徒歩5分。JR下関駅からバスで約23分。車の場合は、中国自動車道下関ICから約20分です。

忌宮神社は、歴史と神秘、そして現代の活気が融合した、魅力あふれる場所です。下関を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。きっと、忘れられない思い出となるでしょう。

関連リンク・参考文献

[1] 忌宮神社|観光スポット|【公式】山口県観光/旅行サイト おいでませ山口へ

By ando