高良大社:筑後国一の宮、神々の息吹と歴史のロマン

福岡県久留米市、高良山の中腹に鎮座する高良大社。筑後国一宮として、古くから人々の信仰を集めてきたこの神社は、1600年以上の歴史を誇り、数々の伝説や神秘的なエピソードに彩られています。

基本情報

  • 所在地: 福岡県久留米市御井町1番地
  • 祭神: 高良玉垂命(主祭神)、八幡大神、住吉大神
  • 社格: 式内社(名神大社)、筑後国一宮、旧国幣大社、神社本庁別表神社
  • ご利益: 厄除け、開運、延命長寿、交通安全、芸能上達など

歴史と伝説

高良大社の歴史は古く、仁徳天皇55年(367年)または78年(390年)に高良神(高良玉垂命)が鎮座したと伝えられています。履中天皇元年(400年)には社殿が創建され、玉垂宮と呼ばれていました。 高良山は、かつて「高牟礼山」と呼ばれており、高良神が「高牟礼の神」から一夜の宿を借り、結界を張ってそのまま住み着いたという伝説が残っています。結界によって山に戻れなくなった「高牟礼の神」は、現在麓の高樹神社に祀られています。この伝説は、大和政権による筑後地方支配の過程を暗示しているとも解釈されています。

高良玉垂命は、古事記や日本書紀には登場しない謎多き神様であり、神功皇后の側近だった武内宿禰や、海人族の阿曇磯良であるという説もあります。また、かつては宇宙に最初に現れた高木神、高御産巣日神を祀っていたという説も存在します。

神秘的なスポット

高良大社境内には、神々しい雰囲気を醸し出す様々なスポットがあります。

  • 奥宮: 山頂付近にある奥宮は、霊水が湧き出る聖地として知られ、古くは「高良」「御神廟」と呼ばれ、武内宿禰の葬所と伝えられています。
  • 神籠石: 高良山には、約1300個もの長方形の切石からなる神籠石が点在しています。6世紀後半から7世紀前半に築造されたと推定され、霊域を区画するためのものか、防御施設であったか、その目的は未だ謎に包まれています。
  • 孟宗金明竹: 国の天然記念物に指定されている孟宗金明竹は、黄金色の縞模様が入った珍しい竹で、高良山の神秘性をさらに高めています。
  • 馬蹄石: 神域に存在する馬蹄石は、神聖なパワーを感じさせるスポットです。

高良山と心霊現象

高良山は、その歴史と神秘的な雰囲気から、心霊スポットとしても知られています。特に、山道にあるカーブ、特に「魔の12カーブ」と呼ばれる区間では、女性の霊や首なしライダーの目撃情報が多数報告されています。かつては「幽霊注意」の看板もあったと言われています。夜間の通行は危険なため、十分な注意が必要です。

高良大社へのアクセス

JR久大本線「久留米大学前駅」から徒歩約50分、西鉄バス「御井町」バス停から徒歩約30分、九州自動車道久留米ICから約15分。

まとめ

高良大社は、歴史、伝説、神秘的な自然が融合した、魅力あふれる場所です。訪れる際には、その歴史と神聖な空気に触れ、静寂の中で神々の息吹を感じてみてください。ただし、高良山は夜間通行が危険なため、日中の訪問をおすすめします。 高良大社の神秘的な魅力を、ぜひご自身の目で確かめてください。

関連リンク・参考文献

[1] 太古の昔から人々の信仰が受け継がれた高良山、筑紫平野と筑後川を望む筑後の要所に荘厳な社殿を構える高良大社 | 無建設の森
[2] 高良大社 | 観光スポット | 【公式】福岡県の観光/旅行情報サイト「クロスロードふくおか」
[3] 高良大社 – Wikipedia
[4] 高良大社:九州エリア | おでかけガイド:JRおでかけネット
[5] 【高良大社】アクセス・営業時間・料金情報 – じゃらんnet
[6] 九州の神社:福岡県・高良大社(久留米市)
[7] 筑後国一宮【高良大社】福岡県久留米市|nigi88hi
[8] 魔の12カーブに謎の人影の噂がある!福岡の心霊スポット『高良山』 – 怪異資料館

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