京都府長岡京市天神にある長岡天満宮は、学問の神様として知られる菅原道真公を祀る神社です。地元では「天神さん」と親しまれ、多くの参拝者で賑わいます。
基本情報
- ご祭神: 菅原道真公
- 所在地: 京都府長岡京市天神2丁目15-13
- アクセス: 阪急電鉄京都本線「長岡天神駅」から徒歩10分、JR京都線「長岡京駅」から徒歩20分(阪急バス利用も可)
- 拝観料: 無料
- 駐車場: あり
見返り天神と伝説
長岡天満宮は「見返り天神」とも呼ばれています。これは、道真公が太宰府へ左遷される際、この地でかつて在原業平らと詩歌管弦を楽しまれたこの地を振り返り、名残を惜しんだという伝説に由来します。道真公は「我が魂長くこの地にとどまるべし」と語ったと伝えられています。 別れ際に、道真公が自作の木像を従者に贈り、それがご神体として祀られたのが長岡天満宮の始まりとされています。この伝説は、神社の深い歴史と、道真公のこの地への強い思いを物語っています。
四季折々の美しい景色
長岡天満宮は、四季を通じて美しい景観を楽しめる場所としても知られています。
- 春: 約170年の樹齢を誇るキリシマツツジのトンネルは圧巻で、4月中旬から下旬が見頃です。 鮮やかな紅色のツツジが八条ヶ池に映える様子は、まさに絶景。 また、桜や菖蒲も咲き誇り、境内全体が華やかになります。
- 秋: 紅葉庭園「錦景苑」では、約100本の紅葉が色づき、錦の模様のように美しく彩ります。夜間のライトアップは幻想的な雰囲気を醸し出し、昼間とは異なる魅力があります。
- その他: 境内には梅林もあり、道真公ゆかりの梅の花を愛でることができます。「飛梅伝説」で知られる梅は、道真公の深い梅への愛情を感じさせます。
境内にある建造物と文化財
- 本殿: 平安神宮から移築されたもので、京都府指定有形文化財に登録されています。
- 祝詞舎、透塀、手水舎: 長岡京市指定有形文化財に指定されています。
- 絵馬殿(白梅殿): 江戸時代の和算額や牛の絵馬など、貴重な資料が保存されています。
- 八条ヶ池: 寛永15年(1638年)に八条宮智忠親王によって築造された灌漑用の溜め池で、参道は池の中央を通っています。池の上には水上橋が架かり、散策路として整備されています。
イベント
長岡天満宮では、年間を通して様々なイベントが開催されています。
- 1月: 書初奉納
- 2月3日: 節分祭
- 3月: 梅花祭
- その他: 名月祭(神楽や琵琶の演奏)、春の観光まつり、もみじめぐりなど
周辺情報
長岡天満宮周辺には、料亭「錦水亭」などがあり、食事を楽しむこともできます。「竹の子最中」で有名な喜久春さんの天神店もあります。
まとめ
長岡天満宮は、歴史と自然が融合した魅力的な場所です。学問の神様への祈願はもちろん、美しい景色や歴史に触れ、心安らぐひとときを過ごせるでしょう。 ぜひ、一度訪れてみてください。
関連リンク・参考文献
[1] 長岡天満宮(ながおかてんまんぐう) | 長岡京市公式ホームページ
[2] 長岡天満宮 – 長岡京市ふるさとガイドの会
[3] https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/common/001781181.pdf
[4] 長岡天満宮 | スポット一覧 | 京都府観光連盟公式サイト
[5] 【観る】長岡天満宮|長岡京市観光協会
[6] 京都府 (長岡京市) 長岡天満宮 | みぞかつのぶらり散歩
[7] 【落ち着いたら行きたい】長岡京市のSNS映えスポット~長岡天満宮~
[8] 【長岡天満宮】アクセス・営業時間・料金情報 – じゃらんnet
[9] 長岡天満宮 – 関西観光情報|関西・WEBパビリオン
[10] 一般社団法人 日本金属屋根協会|銅屋根クロニクル
[11] 長岡天満宮 – Wikipedia