柞原八幡宮:歴史と神秘に包まれた大分のパワースポット

大分市街地から車で約15分、杉林に囲まれた静寂な場所に鎮座する柞原八幡宮。平安時代初期、宇佐八幡宮の分霊として創建され、豊後一の宮として国司や武家から厚い崇敬を集めてきました。その歴史は古く、数々の伝説や逸話、そしてミステリアスな要素も秘めています。

由緒と歴史:

天長四年(827年)、延暦寺の名僧・金亀和尚が宇佐神宮で神託を受け、柞原山に八幡神を勧請したのが起源とされています。その後、承和三年(836年)には社殿が造営され、長徳四年(998年)からは宇佐神宮にならって33年ごとに社殿を造営する「式年遷宮」が行われていたと伝えられています。大正五年(1916年)には国幣小社に昇格しました。

社殿は八幡造りで、本殿・東宝殿・西宝殿・申殿・拝殿・楼門・西門・南大門・東回廊・西回廊の10棟が国の重要文化財に指定されています。特に南大門は、龍や花鳥、聖人などを描いた繊細な彫刻が施され、「日暮門(ひぐらしもん)」とも呼ばれ、一日中見ていられるほど見事です。

神秘と伝説:

境内には、樹齢約3000年と推定される巨木の大楠が鎮座し、国の天然記念物にも指定されています。また、「幸福の扇石」と呼ばれる石があり、踏むと願いが叶うという言い伝えが残されています。さらに、ポルトガル人が持ち込んだとされる「ホルトの木」も存在し、紅葉の美しい御殿廻廊と共に、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

創建に関する金亀和尚の物語や、式年遷宮など、数々の伝説や逸話が語り継がれています。これらの物語は、柞原八幡宮の歴史と神秘性をより一層深めています。

仲秋祭「浜の市」:

毎年秋に行われる仲秋祭「浜の市」は、江戸時代には西日本の三大市のひとつに数えられたほど盛大なイベントでした。神楽や花火大会、ワークショップなどが行われ、現在も多くの参拝者を集めています。

アクセスとその他:

柞原八幡宮は、大分市の西側に位置し、無料の参拝者駐車場も完備されています。境内には宝物館があり、刀剣や仏像などの国・県指定の重要文化財が展示されています(正月の3日間は自由に拝観できます)。

まとめ:

柞原八幡宮は、歴史と自然、そして神秘が融合したパワースポットです。荘厳な社殿、巨木、そして数々の伝説は、訪れる人々に深い感動を与えてくれます。大分を訪れた際には、ぜひ足を運んで、その魅力を体感してみてください。四季折々の景色も楽しめるので、何度訪れても新たな発見があるでしょう。

関連リンク・参考文献

[1] 【柞原八幡宮】柞原八幡宮の魅力を堪能!歴史と自然が調和した神秘のパワースポット | 愉しむコト 趣味の空間 whatever life
[2] 【柞原八幡宮(ゆすはらはちまんぐう)】(大分県大分市) | 八百万の神の浮世絵師 持田大輔
[3] 柞原(ゆすはら)八幡宮 | 日本一の「おんせん県」大分県の観光情報公式サイト
[4] 大分市/柞原八幡宮
[5] 豊後国一の宮 柞原八幡宮:歴史と神秘に包まれた大分のパワースポット – 神社旅

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