兵庫県丹波市柏原町に鎮座する柏原八幡宮は、古くから厄除けや家内安全にご利益があるとされ、「丹波柏原の厄神さん」として親しまれている関西屈指のパワースポットです。その歴史と神秘的な魅力に迫ってみましょう。
基本情報
- 所在地: 兵庫県丹波市柏原町柏原
- 祭神: 誉田別命(応神天皇)、息長足姫命(神功皇后)、姫三柱之命(多紀理比賣命、多紀都比賣命、市杵島比賣命)
- 創建: 万寿元年(1024年) – 京都の石清水八幡宮の分霊を勧請。社伝によれば、それ以前には舒明天皇の時代(629~641年)に出雲連が入船山(八幡山)に素戔嗚尊を祀ったのが始まりとされています。
- 社殿: 安土桃山時代に再建された複合社殿(本殿と拝殿)は国の重要文化財に指定されており、権現造の先駆けとして建築史的に貴重な建造物です。令和4年11月に大規模な改修工事が完了し、檜皮葺屋根が美しく蘇りました。
- 三重塔: 江戸時代後期(1815年)に再建された三重塔は、兵庫県指定重要文化財。神社に三重塔が現存するのは全国でも非常に珍しく、丹波柏原のシンボルとして親しまれています。明治の神仏分離令の際、廃棄寸前でしたが「八幡文庫」として存続が認められました。
- 厄除大祭: 毎年2月17日、18日に開催される厄除大祭は盛況を極め、特に17日深夜に行われる「青山祭壇の儀」は、日本最古の厄除神事といわれています。
歴史と伝説
柏原八幡宮の歴史は古く、創建以来、幾度となく戦火や災害に見舞われてきました。南北朝時代には荻野安芸守と足利氏の合戦、戦国時代には明智光秀の丹波攻めの際に社殿や三重塔が焼失するなど、激動の時代を生き抜いてきました。しかし、その度に再建され、現在の姿へと至っています。
これらの出来事から、数々の伝説や逸話が生まれています。例えば、三重塔が神仏分離令を乗り越えて現存していることや、境内にある弁天社にまつわる神秘的な話など、多くの謎と魅力に満ちた場所です。
見どころ
- 国宝級の社殿: 荘厳な社殿は、歴史と信仰の重みを感じさせます。
- 珍しい三重塔: 全国でも数少ない神社の三重塔は、必見です。
- 厄除神社: 厄除けにご利益があるとされる摂社です。
- 豊かな自然: 境内からは丹波の美しい自然を一望できます。
アクセス
JR柏原駅から徒歩5分。車の場合は、北近畿豊岡自動車道「氷上」IC、舞鶴若狭自動車道「丹南篠山口」「春日」ICから約20分です。
まとめ
丹波柏原八幡宮は、歴史と神秘、そして自然が融合した、魅力あふれる場所です。厄除けにご利益があるとされるだけでなく、その歴史や建築、そして残された伝説は、訪れる人々に深い感動を与えてくれるでしょう。ぜひ一度、訪れてみてください。
関連リンク・参考文献
[1] 柏原八幡宮(丹波柏原の厄神さん) | まるごと北近畿
[2] 柏原八幡宮公式サイト|厄除け|家内安全|関西のパワースポット|厄除け神社|丹波柏原の厄神さん|兵庫県丹波市|
[3] 柏原八幡宮 – Wikipedia
[4] 柏原八幡宮(かいばらはちまんぐう)|丹波市観光協会
[5] 三重塔サバイバル。神仏分離を乗り越えた柏原八幡 – 戦国時代を追いかけて日本の歴史つまみ食い紀行
[6] 厄除大祭(柏原八幡宮)|丹波市観光協会
[7] 丹波柏原八幡宮(兵庫県丹波市)幸せの青い鳥生息地かも♡ | みくが歩くIRODORI
[8] 境内のご案内|柏原八幡宮公式サイト|厄除け|家内安全|関西のパワースポット|厄除け神社|丹波柏原の厄神さん|兵庫県丹波市|
[9] <柏原八幡宮>“丹波柏原の厄神さん”と親しまれる神社|丹波・丹波篠山のおすすめ観光・レジャースポットなら旅色