京都市西京区に鎮座する月読神社(つきよみじんじゃ)。松尾大社の摂社として、その静謐な境内は、古より人々の信仰を集めてきました。今回は、この神秘的な神社の魅力に迫ります。
基本情報
- 所在地: 京都市西京区松室山添町15
- 祭神: 月読尊(つきよみのみこと)
- 創建: 顕宗天皇3年(487年)と伝えられる。京都最古級の神社の一つ。
- アクセス: 阪急嵐山線「松尾大社駅」から徒歩約10分、または市バス「松尾大社前」下車徒歩約10分。
安産祈願の聖地:月延石の伝説
月読神社は、古くから安産の神様として信仰を集めてきました。その象徴が、境内にある「月延石(つきのべいし)」です。神功皇后が筑紫に滞在中、この石を撫でて安産されたという伝説があり、月読尊の神託により、舒明天皇が伊岐公乙等を筑紫に遣わしてこの石を運び、月読神社に奉納したと伝えられています。「戌の日」には安産の特別祈祷が行われ、現在も多くの妊婦さんが安産を祈願に訪れます。
様々なご利益と境内社
安産以外にも、月読神社には様々なご利益があるとされています。縁結び・恋愛成就のご利益がある「むすびの木」、学問の神様として聖徳太子を祀る「聖徳太子社」、海上交通安全・水難除けの「御船社」、そして罪や穢れを除く「解穢(かいわい)の水」など、多くの参拝者がそれぞれの願いを込めて訪れます。
歴史と謎に包まれた神社
月読神社の歴史は古く、壱岐島から月読尊を勧請したと伝えられています。創建に関わったとされる壱岐氏や、その後神職を務めた松室氏など、歴史の謎も魅力の一つです。また、かつては桂川沿いにあったものが、水害を避けて現在の地に移転したという経緯も、この神社の神秘性を高めています。
静寂と自然に包まれた境内
境内は静かで穏やかな雰囲気に包まれ、都会の喧騒を忘れさせてくれます。松尾山の麓に位置し、自然豊かな環境も魅力です。紅葉の季節には、境内から眺める美しい景色も楽しめます。
まとめ
月読神社は、安産祈願だけでなく、様々なご利益を求める人々にとって、心安らぐ聖地です。歴史と伝説、そして静寂に包まれた境内は、訪れる人々に深い感動を与えてくれるでしょう。 京都を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。
関連リンク・参考文献
[1] 月読神社 | 神功皇后ゆかりの「月延石」を祀る、安産守護のお社 – ふらふら京都散歩
[2] 月読神社 | 京都観光情報 KYOTOdesign
[3] 月読命を祀る「京都・月読神社」 – おもてなし力向上委員会
[4] 月を読む、安産祈願の神様の御神威は娘っこに転送!☆月読神社☆京都市左京区♪ – それゆけ!ぶんぶん一家☆ミ
[5] 月読神社(京都府/嵐山・嵯峨野)のアクセス・営業時間・料金情報|るるぶ&more.
[6] ���ǐ_��
[7] 月読神社(月讀神社) [京都府]-人文研究見聞録
[8] 月読神社 | 京都の時空に舞った風
[9] 京都ミステリ-スポット 第7回 「月読神社(謎の神 月読命)」 (2013年 冬) – 航空経営研究所