薦神社:宇佐神宮の祖宮、歴史と神秘に包まれた静寂の聖地

大分県中津市に鎮座する薦神社(こもじんじゃ)。別名、大貞八幡宮とも呼ばれるこの神社は、全国の八幡宮の総本山である宇佐神宮の祖宮と伝えられ、古くから人々の信仰を集めてきました。

歴史と伝説:

承和年間(834~848年)の創建と伝えられる古社である薦神社。その歴史は古く、720年の大隅・日向の隼人反乱の際、大和朝廷軍と宇佐神宮の神軍が、この地の真薦(まこも)で作った薦枕を神体として戦いに臨んだという記録が『八幡宇佐宮御託宣集』に残されています。このことから、薦神社は宇佐神宮の起源と深く関わっていると考えられています。

境内には、江戸時代初期の珍しい裳階付き三間一戸二重門である神門が残り、国指定重要文化財に指定されています。この神門は、当時の建築技術の高さを示す貴重な遺構です。

神秘の三角池:

薦神社の最大の特徴は、境内に位置する三角池(みすみいけ)です。この池は、古くは「御澄池」とも記され、なんと御神体として崇められています。社殿を外宮、三角池を内宮とする珍しい構造は、この神社の神秘性をさらに高めています。池全体が神聖な空間として扱われ、水鳥が遊ぶ静かな水面は、訪れる者に癒しと安らぎを与えてくれます。

見どころ:

  • 国指定重要文化財の神門: 江戸時代初期の優れた建築技術を垣間見ることができる貴重な建造物です。
  • 神秘的な三角池: 御神体として崇められる池は、静寂に包まれた神聖な空間です。
  • 金色の目をした狛犬: ユニークな姿の狛犬も、見どころの一つです。
  • 神様の足跡?: 境内には、神様の足跡と伝えられる場所もあるとか。
  • のんびり日なたぼっこをする猫たち: 境内には、猫がのんびりと過ごしている姿も見られます。

アクセスとその他:

薦神社は、宇佐神宮への参拝と合わせて訪れるのがおすすめです。静寂に包まれた境内では、歴史と自然の息吹を感じ、心身ともに癒されるひとときを過ごすことができるでしょう。 年間を通して様々な祭事が行われており、特に仲秋祭は、神輿や菊花展など見どころ満載です。

まとめ:

薦神社は、宇佐神宮の祖宮と伝えられる歴史ある神社です。神秘的な三角池を御神体とする独特の構造や、国指定重要文化財の神門など、見どころ満載です。静寂に包まれた境内では、古代からの歴史と自然の息吹を感じ、心洗われるひとときを過ごせるでしょう。 宇佐神宮への参拝と合わせて、ぜひ訪れてみてください。

関連リンク・参考文献

[1] 薦神社 – Wikipedia
[2] 薦神社(こもじんじゃ) | 日本一の「おんせん県」大分県の観光情報公式サイト
[3] YouTube
[4] 薦神社(こもじんじゃ)|かぼすネット 〜 コンテンツいっぱいの街!大分良いとこ情報マガジン

By ando