古くから「茨城のお伊勢様」として親しまれる村松大神宮。東海村村松に鎮座するこの神社は、その歴史と神秘的な伝説に彩られた魅力的な場所です。今回は、村松大神宮の魅力を余すことなくご紹介します。
基本情報
- 名称: 村松大神宮(むらまつだいじんぐう)
- 所在地: 茨城県那珂郡東海村村松1番地
- 祭神: 天照皇大神、天手力男命、萬幡豊秋津命(いずれも伊勢神宮の御祭神)
- 創建: 和銅元年(708年)と伝えられる。平磯前浦の巨岩が怪光を発し、占いの結果「伊勢の神」と判明、伊勢神宮から神職を招いて奉斎されたのが始まりとされる。
- 特徴: 伊勢神宮の分霊を祀る遥拝所として知られ、「茨城一の宮」とも称される。境内には、撫で犬や徳川光圀公腰掛石など、見どころも多い。隣接する村松虚空蔵堂と合わせて参拝するのもおすすめです。
歴史と伝説
村松大神宮の創建は、実に古く708年まで遡ります。社伝によれば、平磯前浦の巨岩が怪光を発したことから、村人たちが占いを依頼。その結果、「伊勢の神」であることが判明し、伊勢神宮から神職を招いて奉斎されたと伝えられています。この神秘的な創建物語は、村松大神宮の特別な雰囲気を醸し出しています。
その後、源頼義・義家父子が奥州征伐の際に戦勝祈願を行ったことや、水戸黄門として知られる徳川光圀公や徳川斉昭公が深く崇敬したことなど、歴史の大きな流れの中で重要な役割を果たしてきたことが伺えます。江戸時代には、水戸藩主徳川光圀公の命により社殿が造営され、伊勢神宮より分霊が奉遷されました。正月15日には藩主参拝の例もあったそうです。
また、かつては砂丘地帯であったこの地には、砂嵐によって一晩で村が埋もれてしまったという伝説も残されています。現在では防砂林によって砂の飛散は防がれていますが、この伝説は、自然の力と人々の信仰の物語を象徴していると言えるでしょう。
見どころ
- 撫で犬: 親犬と十二支の仔犬がおり、それぞれに願いを込めて撫でるとご利益があると言われています。子宝、安産、子供の健康など、様々な願いが叶うとされています。
- 徳川光圀公腰掛石: 水戸黄門として有名な徳川光圀公が腰掛けたとされる石。歴史を感じさせる貴重な遺構です。
- 境内社:晴嵐神社: 病気平癒・身体健全のご利益があるとされています。
- 御朱印: 村松大神宮と晴嵐神社の2種類の御朱印がいただけます。
アクセス
国道245号線「虚空蔵尊入口」から南東へ約250m、突き当りを左折するとすぐに一の鳥居が見えてきます。二の鳥居横に駐車場があります。
まとめ
村松大神宮は、歴史と伝説、そして自然の調和が感じられる、魅力あふれる神社です。伊勢神宮の分霊を祀る由緒ある神社として、多くの参拝客が訪れています。東海村を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。 神秘的な雰囲気と歴史の重みに触れ、心安らぐひとときを過ごせることでしょう。
関連リンク・参考文献
[1] 東海村観光協会公式サイト|学ぶ|茨城のお伊勢さん(内宮) 大神宮
[2] 大神宮(茨城県東海村) – 神が宿るところ
[3] 村松大神宮(東海村)で御朱印めぐり!茨城のお伊勢さん(内宮)のご利益は?|茨城観光・グルメ情報ブログ|イバトリ
[4] スピリチュアルな伝説が残る大神宮(村松大神宮) | 茨城神社放浪記
[5] 村松大神宮 見どころ – 那珂郡東海村/茨城県 | Omairi(おまいり)
[6] 村松の大神宮|東海村 | 茨城の寺社巡りなら「茨城見聞録」
[7] 蟻行記: 村松皇大神宮と虚空蔵尊 [茨城]
[8] 【茨城県東海村2】村松大神宮のご神体は名取の閖上へ ご神池は原子力の水と成る | 仙台まほろばの道
[9] ⛩村松大神宮|茨城県那珂郡東海村 – 八百万の神
[10] 『村松大神宮』 東海村村松 | 茨城県の美しい景色と愉快な話題達
[11] 初詣まとめて2か所…虚空蔵尊と大神宮(東海村) – 顎鬚仙人残日録