静岡県浜松市浜名区引佐町井伊谷にある井伊谷宮は、南北朝時代の忠臣、宗良親王を祀る神社です。井伊氏発祥の地としても知られ、その歴史と神秘的な雰囲気に魅了される人々が後を絶ちません。今回は、井伊谷宮の魅力に迫り、知られざるエピソードや伝説、ちょっとした裏話までご紹介します。

井伊谷宮の基本情報

• 所在地: 静岡県浜松市浜名区引佐町井伊谷610-1
• 主祭神: 宗良親王
• 創建: 明治2年（1869年）
• ご利益: 開運招福、家内安全、学業成就、武運長久

井伊谷宮の歴史：宗良親王と井伊氏

井伊谷宮は、南北朝時代に後醍醐天皇の皇子として活躍した宗良親王を祀っています。宗良親王は、南朝方の武将として各地を転戦し、井伊谷城を拠点に遠江地方の統治に尽力しました。しかし、北朝方の勢力に押され、志半ばでこの地で亡くなったと伝えられています。

明治時代に入り、宗良親王の功績を称え、その御霊を慰めるために、井伊氏ゆかりの地に井伊谷宮が創建されました。境内には、宗良親王を偲ぶ歌碑や、井伊氏の歴史を伝える資料館などがあります。

井伊谷宮の見どころ：神秘的な雰囲気に包まれた境内

井伊谷宮の境内は、緑豊かな木々に囲まれ、静かで神秘的な雰囲気が漂っています。本殿は、荘厳な佇まいで、訪れる人々を圧倒します。

• 宗良親王御墓: 宗良親王が眠る御墓は、ひっそりと静まり返り、訪れる人に深い感銘を与えます。
• 井伊氏ゆかりの品々: 境内にある資料館には、井伊氏の歴史を伝える貴重な資料が展示されています。井伊直虎や井伊直政など、井伊氏ゆかりの人物に関する展示もあり、歴史ファンにはたまらないスポットです。
• 四季折々の自然: 春は桜、秋は紅葉と、四季折々の美しい自然が楽しめます。特に、紅葉の時期は、境内全体が鮮やかに彩られ、息をのむほどの美しさです。

井伊谷宮の伝説とミステリー

井伊谷宮には、宗良親王にまつわる様々な伝説やミステリーが語り継がれています。

• 宗良親王の隠し財宝伝説: 宗良親王が、戦乱の世を生き抜くために、井伊谷に財宝を隠したという伝説があります。その財宝は、今もどこかに眠っていると言われ、ロマンを掻き立てます。
• 井戸の怪: 井伊谷宮の境内には、古くから「おもかる石」と呼ばれる石があります。この石を持ち上げ、軽く感じれば願いが叶い、重く感じれば叶わないと言われています。

井伊谷宮周辺の観光スポット

井伊谷宮周辺には、他にも魅力的な観光スポットがたくさんあります。

• 龍潭寺: 井伊氏の菩提寺である龍潭寺は、美しい庭園で知られています。
• 井伊谷城跡: 井伊氏の本拠地であった井伊谷城の跡地は、歴史を感じさせるスポットです。
• 奥山方広寺: 臨済宗方広寺派の大本山である奥山方広寺は、広大な境内と美しい自然が魅力です。

まとめ：井伊谷宮で歴史と自然を満喫しよう

井伊谷宮は、歴史と神秘に包まれたパワースポットです。井伊氏ゆかりの地を巡り、宗良親王の足跡を辿る旅は、きっと心に残る体験となるでしょう。ぜひ一度、井伊谷宮を訪れて、その魅力を体感してみてください。