岡山県新見市上熊谷寺元にある岩山神社は、古くから地域の人々に「岩山さん」と呼ばれ親しまれている神社です。11月3日に行われる例大祭では、境内は多くの参拝者で賑わいを見せます。
基本情報
- 所在地: 岡山県新見市上熊谷寺元3928
- 祭神: 主祭神は石凝姥命(イシコリドメノミコト)。他に天児屋根命(アメノコヤネノミコト)、天玉祖命(アマノタマノオヤノミコト)、天太玉命(アメノフトタマノミコト)、天鈿女命(アメノウズメノミコト)の計5柱が祀られています。
- 旧社格: 村社
- 創建: 正和2年(1313年)2月4日。駿河国(静岡県)から勧請され、貞和元年(1345年)に現在の社地へ遷座したと伝えられています。
- 主な祭典: 例大祭(11月3日)、春祭(4月29日)、夏祭(8月3日)など。夏祭では茅の輪くぐりも行われます。
- 御神徳: 下半身の病気や怪我に霊験があるとされ、特に子供の夜尿症に効果があると信仰を集めています。
歴史と伝説
岩山神社の歴史は古く、いくつかの説が存在します。
- 一説には、6世紀前半にこの地に来履屯倉(くぐつのみやけ)が置かれた際に、吉備津神社の摂社・岩山神社の分霊を奉祀したのが始まりとされています。
- 別の説では、正和2年(1313年)、駿河国から上熊谷土居へ勧請され、その後、現在の寺本へ遷座したと伝えられています。この説では、北条高時政権の末期に勧請されたとされています。
- 明治4年7月、岩山神社と改称されました。
これらの説以外にも、元亀・天正の頃には既に社殿が建立されていたという口碑や地名からの証言もあります。また、文永2年(1265年)2月と文明10年(1478年)の再建を示す古い棟札も残されています。現在の社殿は昭和8年10月に改築されたものです。
神社への参道は主に3ヶ所あり、石段を上って参拝します。そのうちの一つは車道となっています。県道32号線沿いには、岩山神社とは別に鳥居があり、かつてはここに財宝が埋まっているという噂が流れたこともありました。
信仰と地域との関わり
岩山神社は、上熊谷一帯の氏子から「岩山さん」と呼ばれ親しまれており、地域に密着した信仰の場となっています。例大祭では、子供神輿や大人神輿が寺本、横畑、角内地区を練り歩きます。かつては岩山駅まで屋台が立ち並ぶ盛況ぶりだったそうですが、現在は境内のみとなっています。
神社には、新見市指定重要文化財である神額も残されています。境内には絵馬堂や小さな祠が複数あり、時計回りに参拝することができます。
アクセス
JR姫新線岩山駅から徒歩約12分。バス停「岩山駅」からも徒歩圏内です。
まとめ
岩山神社は、長い歴史と地域の人々の信仰に支えられた神社です。創建に関する諸説や、財宝伝説など、歴史の謎や興味深いエピソードも残されています。新見市を訪れた際には、ぜひ訪れて、その歴史と神秘に触れてみてください。
関連リンク・参考文献
[1] 岩山神社 (新見市上熊谷寺元) – Wikipedia
[2] 岩山神社|岡山県の神社を探す|岡山県神社庁
[3] ⛩岩山神社|岡山県新見市 – 八百万の神
[4] 岩山神社(岡山県新見市上熊谷) – 神社巡りジャパン
[5] 岩山神社|岡山県の神社を探す|岡山県神社庁
[6] 岩山神社|岡山県の神社を探す|岡山県神社庁
[7] 岩山神社|岡山県の神社を探す|岡山県神社庁
[8] ナゼ!? どうして!? ミステリアス!! 岡山の不思議な岩石スポット7選|おか旅 | 岡山観光WEB【公式】- 岡山県の観光・旅行情報ならココ!