大阪市浪速区に鎮座する今宮戎神社は、商売繁盛の神様として知られる「えべっさん」を祀る神社です。毎年1月9日から11日にかけて開催される十日戎(とおかえびす)は、100万人以上の参拝者で賑わいを見せ、大阪の冬の風物詩となっています。
基本情報
- 所在地: 大阪府大阪市浪速区恵美須西1丁目6-10
- 主祭神: 天照皇大神、事代主命(ことしろぬしのみこと)、素戔嗚尊、月読尊、稚日女尊
- 創建: 伝承では推古天皇8年(600年)、聖徳太子が四天王寺建立の際に西方の守護神として創建されたとされています。
- 旧社格: 郷社
- 現在: 神社本庁別表神社
- アクセス: 南海高野線今宮戎駅下車すぐ、または大阪メトロ御堂筋線・堺筋線・阪堺線恵美須町駅、JR新今宮駅から徒歩圏内。
歴史と伝説
今宮戎神社の歴史は古く、聖徳太子ゆかりの神社として伝えられています。四天王寺の守護神として創建されたという説や、八坂神社の蛭子社(北向蛭子)を分祀したという説など、複数の起源説が存在します。 かつては海岸沿いに位置し、平安中期からは宮中に鮮魚を献上する役割を担っていたことから、漁業の神様としての信仰が根付いていました。その後、市場の発展とともに商売繁盛の神様として信仰が広がり、江戸時代には十日戎が現在の形に定着しました。豊臣秀頼が社殿造営を命じたという逸話も残されています。
十日戎と福笹
十日戎は、商売繁盛を祈願する一大イベントです。「商売繁盛笹持ってこい!」の掛け声とともに、福娘が縁起物で飾られた福笹を参拝者に授与します。福笹は、商売繁盛の象徴として、一年間の幸運を祈念して持ち帰られます。 近年では、オンラインでの福笹申し込みも開始され、混雑を避けて入手することも可能です。
大阪らしい裏参り
今宮戎神社では、本殿参拝後に裏側へ回り、銅鑼を叩いて再度祈願する「裏参り」という独特の参拝方法があります。これは、江戸時代の商人の町・船場から見ると本殿が南向きで「そっぽを向いている」ように見えることから、お祭りくらいはこっちを向いてほしいという願いから始まったという説があります。神様を身近に感じる、大阪らしい風習と言えるでしょう。
その他
今宮戎神社では、十日戎以外にも様々な神事や行事が行われています。また、境内には本殿、拝殿の他に、大国社、稲荷社などの摂社末社も存在します。 さらに、今宮戎神社は「大阪七福神めぐり」や「なにわ七幸めぐり」の札所にもなっています。
まとめ
今宮戎神社は、歴史と伝統に彩られた、大阪を代表する神社です。商売繁盛の神様「えべっさん」への信仰、賑やかな十日戎、そしてユニークな裏参りなど、多くの魅力にあふれています。大阪を訪れた際には、ぜひ一度参拝してみてはいかがでしょうか。
関連リンク・参考文献
[1] 今宮戎神社とは | 今宮戎神社
[2] 501 Not Implemented
[3] 大阪市浪速区:今宮戎(いまみやえびす)神社 (浪速区情報>区内の名所・旧跡)
[4] アクセス | 今宮戎神社
[5] YouTube
[6] 501 Not Implemented
[7] 今宮戎神社は商売繁盛の味方!十日戎や御朱印など知っておきたい情報まとめ | 大阪・和歌山のおでかけ情報otent(おてんと)
[8] 今宮戎神社 – Wikipedia
[9] 今宮戎神社は福娘が有名!御朱印・お守りについて | TRAVELERS
[10] 501 Not Implemented