速谷神社:安芸国の歴史と交通安全を祈願する聖地

広島県廿日市市上平良に鎮座する速谷神社は、1800年以上の歴史を誇る由緒ある神社です。安芸国の二宮として、古くから地域の守護神として崇敬を集め、現在も多くの参拝者で賑わっています。

基本情報

  • 所在地: 広島県廿日市市上平良308-1
  • 祭神: 飽速玉男命(あきはやたまおのみこと)
  • 旧社格: 国幣中社
  • 現在: 神社本庁別表神社
  • 指定文化財: 木造狛犬(広島県指定重要文化財)、紙本墨書大願寺尊海文書(広島県指定重要文化財)

歴史と伝説

速谷神社の創建年代は不明ですが、『延喜式神名帳』には「安芸国佐伯郡 速谷神社 名神大 月次 新嘗」と記載されており、名神大社として国家鎮護の神社とされていました。 これは、当時山陽道八ヶ国の中でも最高の社格を誇っていたことを示しています。 さらに、平安時代には藤原純友の乱の平定を祈願され、乱が鎮まったことから神階が昇進したという逸話も残されています。

室町時代以降は、安芸国桜尾城主や戦国大名、広島藩主の浅野氏などからも篤く崇敬され、神宝や社領の寄進、社殿の造営・修復が行われてきました。 ご祭神の飽速玉男命は、『国造本紀』によると天孫降臨に随った32柱の神のうちの一柱の五世の孫とされ、安芸国造として国土を開拓したと伝えられています。 そのため、速谷神社は「安芸国の開祖神」として、また「安芸国の総鎮守」として、地域の人々から深い信仰を集めてきました。

交通安全の神様

近年では、特に「交通安全祈願」の神社として広く知られています。「車を買ったら速谷さん」と言われるほど、新車を購入した人々が県内外から参拝に訪れます。 広島電鉄のバスや電車も御祓いを受けるなど、交通安全に関する信仰は現代においても根強く続いています。 境内には車祓所も設けられており、祈祷を受けた車は一台ずつ丁寧に祓い清められます。

境内のみどころ

広大な境内には、本殿、拝殿、楼門、参道、阿岐国造碑、岩木神社、稲荷神社など、見どころが満載です。 特に、県指定重要文化財である木造狛犬は、その精巧な造形から多くの参拝者の目を惹きつけます。 また、岩木神社では健康長寿や病気平癒を、稲荷神社では五穀豊穣や商売繁盛を祈願することができます。

神秘と魅力

古くからの歴史、数々の伝説、そして現代においても続く交通安全への信仰。速谷神社は、歴史と神秘に満ちた、魅力あふれる神社です。 静寂に包まれた境内を散策し、古の息吹を感じながら、安らぎと活力を得ることができるでしょう。 ぜひ一度、足を運んでみてください。

アクセス

JR山陽本線 宮内串戸駅から徒歩約20分。 駐車場も完備されています。

関連リンク・参考文献

[1] 速谷神社
[2] 速谷神社 – 一般社団法人はつかいち観光協会
[3] 速谷神社|広島県神社庁佐伯大竹支部
[4] 速谷神社(広島県廿日市市上平良)の歴史、観光情報、所在地アクセス
[5] 速谷神社 – Wikipedia

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