東京都大田区羽田にある穴守稲荷神社。羽田空港至近の立地から、航空安全や旅行安全を祈願する参拝者も多い、東京を代表する稲荷神社です。今回は、その歴史や魅力、そして隠されたエピソードなどを深掘りしていきます。
基本情報
- 所在地: 東京都大田区羽田五丁目2番7号
- アクセス: 京浜急行空港線「穴守稲荷駅」徒歩3分、東京モノレール・京浜急行空港線「天空橋駅」徒歩5分
- 祭神: 豊受姫命(とようけひめのみこと)
- 創建: 化政時代(1804年~1831年)頃
- 社格: 旧神饌幣帛料供進社(村社)
歴史と伝説:羽田空港と深く繋がる信仰
穴守稲荷神社は、羽田空港のすぐそばに位置することから、古くから航空安全の信仰を集めてきました。その歴史は、大正時代、航空黎明期にまで遡ります。当時、羽田は飛行場として発展を始めたばかりで、多くのパイロットや関係者が、飛行の安全を祈願してこの神社を訪れたと言われています。
神社の創建は、新田開発に遡るとも言われています。江戸時代、この地は湿地帯でしたが、新田開発によって開拓が進み、その際に稲荷大神が勧請されたと伝えられています。
見どころ:千本鳥居と神秘的な境内
境内には、鮮やかな朱色の千本鳥居が連なり、圧巻の光景を呈しています。特に、夕暮れ時の鳥居のシルエットは、幻想的で美しいと評判です。また、境内には「奥之宮」と呼ばれる場所があり、神聖な雰囲気に包まれています。さらに、境内には「神砂(あなもりの砂)」と呼ばれる砂があり、持ち帰るとご利益があると言われています。
穴守稲荷神社ならではの体験
- 競馬必勝祈願: 境内には、競馬の必勝を祈願する「必勝稲荷」があります。馬の蹄鉄が隠されたユニークなデザインが特徴です。
- ひざつき石(軾石): 稲荷山の頂上にある「軾石」は、その名の通り、石にひざをついて参拝する珍しいスタイルです。
- 花手水: 季節の花々を使った美しい花手水は、インスタ映えも間違いなし。
年間行事
穴守稲荷神社では、年間を通して様々な祭事が行われています。特に、例大祭(11月3日)は、多くの参拝者で賑わい、境内は活気に満ち溢れます。初午祭(2月初午の日)、献灯祭(8月下旬)、航空安全祈願祭(9月20日)なども重要な行事です。
穴守稲荷神社の不思議な魅力
多くの参拝者から、不思議な体験談が語られています。例えば、境内を歩いていると、狐の姿を見かける、など。また、願い事が叶ったという報告も多く寄せられています。
まとめ
穴守稲荷神社は、歴史と信仰、そして神秘的な雰囲気を兼ね備えた、魅力あふれる神社です。羽田空港を訪れた際は、ぜひ足を運んで、その魅力を体感してみてください。 航空安全だけでなく、商売繁盛、家内安全など、様々なご利益があるとされていますので、ご自身の願いに合わせて参拝してみてはいかがでしょうか。
関連リンク・参考文献
[1] 【穴守稲荷神社】アクセス・営業時間・料金情報 – じゃらんnet
[2] 圧倒的きつねパワー!穴守稲荷神社の例大祭で癒されてきた | 【東京・大田観光協会公式サイト】東京の玄関・大田の旅
[3] 穴守稲荷神社 – Wikipedia
[4] 東京羽田 穴守稲荷神社