神戸の「長田さん」に眠る不思議な伝説!鶏を愛し、赤えいに願う、ミステリー溢れる長田神社の魅力

基本情報

  • 所在地: 兵庫県神戸市長田区長田町3-1-1
  • 主祭神: 事代主神(ことしろぬしのかみ) ※えびす様として親しまれています。
  • 創建: 神功皇后元年(西暦201年)
  • 主な御利益: 商売繁盛、開運招福、厄除解除、病気平癒(特に痔の平癒)

「チキンテンプル」と呼ばれた神社?鶏にまつわる禁忌と伝説

長田神社には、他の神社ではあまり見られない「鶏(にわとり)」にまつわる強い信仰があります。創建の際、事代主神から「鶏の鳴き声が聞こえる里に私を祀りなさい」という神託があったと伝えられており、鶏は神の使い(神鶏)として非常に大切にされてきました。

かつて境内には数百羽もの鶏が放し飼いにされており、明治時代に訪れた外国人からは「チキンテンプル(鶏の神殿)」と呼ばれていたほどです。

驚くべきは、地元の人々(氏子)の間で今も受け継がれる「鶏を食べない」という風習です。かつては鶏肉や卵を一切口にせず、女性は鶏の羽で歯を染める(お歯黒)ことさえ避けたといいます。現在でも、祈願の際には鶏の絵馬を奉納する習慣が残っています。

名前を書けない絵馬?「赤えい」と痔の病にまつわる裏話

境内にある「楠宮稲荷社(くすみやいなりしゃ)」には、非常に珍しい「赤えい(アカエイ)」の伝説があります。

6世紀頃、大雨で増水した近くの川から、神の化身とされる赤えいが境内の大きな楠(くすのき)に逃げ込んできたという言い伝えです。それ以来、この楠には赤えいが宿るとされ、人々は好物だった赤えいを食べるのを断って願掛けをするようになりました。

特に「腫れ物」や「痔(じ)」の病に霊験あらたかとされ、今でも赤えいが描かれたユニークな絵馬が奉納されています。ただし、内容が内容だけに、プライバシーを考慮して「名前を書かずに年齢・干支・性別のみを記す」という、全国的にも珍しい奉納スタイルが定着しています。

「鬼は内」?災いを払う「善き鬼」のミステリー

節分といえば「鬼は外」が一般的ですが、長田神社の「古式追儺式(こしきついなしき)」に登場する鬼は、悪者ではありません。ここの鬼は「神の使い」であり、松明(たいまつ)を振りかざして踊ることで、人々の災いを焼き尽くし、清めてくれる存在なのです。

室町時代から650年以上続くこの神事では、7匹の鬼が登場しますが、その役割は地元の旧長田村の氏子たちにしか許されていません。鬼役を務める人は、当日の早朝に須磨の海で禊(みそぎ)を行い、身を清めてから神事に臨みます。鬼が振り回す松明から落ちる灰を被ると、一年間無病息災で過ごせると言われており、参拝者がこぞって灰を求める光景はこの神社ならではのミステリーな熱気に包まれます。

地名「神戸(こうべ)」のルーツはここにある!

意外と知られていないのが、兵庫県最大の都市「神戸」という地名の由来です。

平安時代、長田神社には朝廷から神社を支えるための民戸「神戸(かんべ)」が41戸割り当てられました。この「かんべ」という言葉が、長い年月を経て「こうべ」と読まれるようになり、現在の地名になったという説が有力です。長田神社は、まさに神戸という街のアイデンティティの源流ともいえる場所なのです。

「先を見通す」神様と眼鏡碑

主祭神の事代主神は、世の中の動きをいち早く察知し、先を見通す力を持つ神様とされています。その御神徳にちなみ、境内には「眼鏡碑」が建てられています。

10月1日の「メガネの日」には、役目を終えたメガネを供養する「眼鏡感謝祭」が行われます。物事の本質を見極めたい、あるいは視力や目の健康を守りたいという方にとって、隠れたパワースポットとなっています。

関連リンク・参考文献

[1] 長田神社 – Wikipedia
[2] 兵庫県のアニメや映画ゆかりの神社お寺まとめ8件!聖地巡礼で作品の世界を楽しもう | ホトカミ
[3] 501 Not Implemented
[4] 【#1610:長田神社】 tabicocolo : 旅心 : たびこころ : ひとりの旅好きが発信する旅先ガイド、西日本編。
[5] 長田神社~鬼は神様、豆を投げてはいけない神社~|神社専門メディア 奥宮-OKUMIYA-
[6] 長田神社~珍しい絵馬で、誰にも言えない秘密の御祈願をする~|神社専門メディア 奥宮-OKUMIYA-
[7] 501 Not Implemented
[8] 長田神社古式追儺式 | 長田神社

By ando