織田信長のルーツはここにあり!越前二の宮「剣神社」の伝説と国宝の謎

福井県丹生郡越前町に鎮座する「剣神社(つるぎじんじゃ)」。ここは、戦国時代の覇者・織田信長が氏神として崇めた、歴史の深淵に触れられる場所です。今回は、この古社に隠されたミステリーや、信長との深い絆についてご紹介します。

基本情報

  • 所在地:福井県丹生郡越前町織田113-1
  • 御祭神:素盞嗚尊(すさのおのみこと)、氣比大神(けひのおおかみ)、忍熊王(おしくまのみこ)
  • 社格:越前国二の宮
  • 主な文化財:梵鐘(国宝)

織田信長のルーツ!「織田」姓発祥の地

剣神社を語る上で欠かせないのが、織田信長との関係です。実は、織田家の祖先はこの神社の神官(神職)を務めていた一族でした。

もともとこの地は「織田(おた)」と呼ばれており、そこから「織田」という姓が生まれました。室町時代、一族が尾張国(愛知県)へ派遣されたことで、後に天下を揺るがす織田信長へと繋がっていくのです。

信長自身も、遠く離れた尾張や岐阜にいても「氏神」としての崇敬を忘れず、多額の寄進や社殿の修理を行いました。現在も、拝殿には信長が寄進したとされる陣太鼓などが伝わっています。

国宝「梵鐘」に刻まれたミステリー

剣神社には、奈良時代(770年)に鋳造された日本最古級の「梵鐘(ぼんしょう)」があり、国宝に指定されています。

この鐘には不思議な伝説があります。かつて、この鐘が他所に持ち出された際、鐘が「織田へ帰りたい、織田へ帰りたい」と鳴り響き、村人たちを驚かせたというのです。結局、鐘は元の場所に戻されることになりました。

また、この鐘の銘文には「剣御子(つるぎのみこ)」という言葉が刻まれており、古くからこの地が特別な聖域であったことを証明しています。

伝説:皇子と神剣の物語

神社の名前「剣(つるぎ)」の由来には、ドラマチックな伝説があります。

第11代垂仁天皇の皇子である五十狭城入彦尊(いさきいりひこのみこと)が、この地に留まり、北陸地方を平定しました。その際、彼が愛用していた「神剣」を御霊代(みよりしろ)として祀ったのが神社の始まりとされています。

この「剣」の力によって、古くから武運長久の神として武士たちの信仰を集めてきました。

聖地巡礼:アニメ・ゲームファンも注目

剣神社は、織田信長ゆかりの地として、歴史ファンだけでなく、信長が登場する多くのアニメやゲームのファンの「聖地」としても知られています。

特に『信長の野望』シリーズや『戦国BASARA』、『Fate/Grand Order(FGO)』などの作品で織田信長というキャラクターに魅了された人々が、そのルーツを求めて参拝に訪れます。

境内にある「織田文化歴史館」では、信長に関する資料や神社の宝物が展示されており、作品の背景にある「本物の歴史」を肌で感じることができます。

裏話:信長が愛した「越前」の味

信長は、自身のルーツである越前の特産品を好んだという話もあります。特に越前海岸で獲れる魚介類や、この地域の豊かな水で作られた酒は、戦国武将たちの活力源でした。参拝の帰りには、信長も愛したかもしれない越前そばや海鮮料理を楽しむのが、通な巡礼の楽しみ方です。

織田信長の圧倒的なエネルギーの源流とも言える剣神社。その静謐な境内に立つと、戦国時代の熱気と、悠久の時を刻む神聖な空気を感じることができるはずです。

関連リンク・参考文献

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