滋賀県高島市 水尾神社:継体天皇と三尾氏の謎に迫る古社

古の息吹が今も残る滋賀県高島市に鎮座する水尾神社。その歴史は古く、継体天皇ゆかりの神社として知られています。今回は、水尾神社の魅力を、歴史や伝説、そしてミステリアスな側面も交えながらご紹介します。

基本情報

  • 所在地: 滋賀県高島市拝戸
  • 祭神: 磐衝別命(いわつくわけのみこと)・比咩神(ひめがみ)
  • 磐衝別命は第11代垂仁天皇の皇子で、三尾氏の祖とされています。
  • 比咩神は第26代継体天皇の母、振媛(ふりひめ)です。
  • 旧社格: 県社
  • 式内社: 名神大社

継体天皇と三尾氏:歴史と伝説

水尾神社は、日本史の中でも謎の多い継体天皇と深く関わっています。継体天皇の母、振媛は、この神社の拝殿で継体天皇を産んだと伝えられています。三尾氏は、継体天皇を輩出した名家であり、水尾神社はその氏族の氏神として崇敬されてきました。

継体天皇の出自や即位には諸説あり、その謎めいた生涯は多くの伝説を生み出しました。水尾神社には、継体天皇誕生にまつわる様々な伝承が残り、歴史ロマンを感じさせます。例えば、『長谷寺縁起絵巻』には、継体天皇11年の大洪水で流出した楠の霊木と、それを守る三尾明神が登場する場面があります。

見どころ:神秘的な境内と美しい庭園

水尾神社の境内は、巨石や磐座など、古代の雰囲気を色濃く残しています。特に、平成8年に造られた池泉回遊式庭園は見事です。上段と下段に分かれた池には、大小様々な石が配置され、滝や島など、変化に富んだ景観を創り出しています。この庭園は、地元の造園業者によって作庭され、訪れる人を魅了する空間となっています。

ミステリーと裏話

水尾神社には、歴史の謎だけでなく、いくつかのミステリアスな要素も存在します。例えば、祭神に関して、かつては猿田彦命と天鈿女命が祀られていたとする説もありました。現在では磐衝別命と比咩神が祭神として定められていますが、その変遷には様々な解釈があり、歴史研究の余地を残しています。

アクセス

JR湖西線高島駅からバスでアクセスできます。

まとめ

水尾神社は、歴史と伝説、そして神秘的な雰囲気を兼ね備えた魅力的な神社です。継体天皇や三尾氏に興味のある方、静かな自然の中で歴史ロマンを感じたい方にとって、必見のスポットと言えるでしょう。 ぜひ、足を運んで、その魅力を体感してみてください。

関連リンク・参考文献

[1] ミステリあれやこれや 2016年05月
[2] 水尾神社 | びわ湖高島観光ガイド
[3] 水尾神社 – Wikipedia
[4] 僕はびわ湖のカイツブリ
[5] 水尾神社 滋賀県高島市
[6] 水尾神社庭園(水尾庭園) ― 滋賀県高島市の庭園。 | 庭園情報メディア【おにわさん】
[7] 神社DX?豪族三尾氏「水尾神社」継体天皇の誕生【湖西シリーズ】【滋賀高島シリーズ】【継体天皇シリーズ】|やんまあ
[8] ||| 水 尾 神 社 |||
[9] 水尾神社 上段と下段に分かれた池泉回遊式庭園 -庭園ガイド

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