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古都京都の奥深く、賀茂川と高野川の合流地点に鎮座する下鴨神社（賀茂御祖神社）。平安京建設以前から続く歴史を誇り、世界文化遺産にも登録されたこの神社は、単なる観光地を超えた、神話の息吹とミステリアスな魅力に満ちた聖地です。
基本情報
- 正式名称: 賀茂御祖神社（かもみおやじんじゃ）
- 所在地: 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
- アクセス: 京阪電車「出町柳駅」から徒歩約10分、またはJR京都駅からバス利用
- 創建: 平安時代以前（正確な創建時期は不明）
- ご祭神: 賀茂建角身命（かもたけつぬみのみこと）、玉依媛命（たまよりひめのみこと）
- ご利益: 縁結び、子宝、安産、商売繁盛、厄除け、交通安全など多岐に渡る。
神秘の糺の森と七不思議
下鴨神社の境内には、約3万6千坪もの広大な原生林「糺の森（ただすのもり）」が広がっています。ケヤキやムクノキなどの巨木が立ち並び、清らかな小川が流れ、古来より神聖な場所として崇められてきました。この森には、古くから伝わる「下鴨神社の七不思議」が存在し、今もなお人々の興味を惹きつけています。
- 比良木社（ひいらぎしゃ）の柊の葉: 比良木社の周辺に植えられた木は、種類を問わず葉が柊の葉のようにギザギザになるという不思議な現象。厄除けの祈願と関係があるとされています。
- 御手洗池の水泡とみたらし団子: 御手洗祭の時期になると、御手洗池から水泡が湧き上がり、それがみたらし団子の起源になったという伝説。
- 赤椿の謎: 糺の森には赤い椿が多く植えられていますが、その理由については諸説あり、神官の装束が目立たないようにとの配慮からという説が有力です。
- 切芝（きりしば）の神秘: 糺の森の中心に位置する切芝は、古来より祭場として使われていたとされ、その歴史や役割は未だ謎に包まれています。
- 奈良殿神地の小石: 昔、願い事をし、奈良の小川の流れをかき回し、小石が跳ねれば願いが叶うと信じられていた場所。
- 楼門の不思議な音: 楼門から聞こえる、時折不思議な音。その正体は未だ解明されていません。
- 消失する石灯籠: かつて存在したとされる石灯籠が、いつの間にか消えてしまったという不思議な話。
縁結びの聖地、河合神社と相生社
下鴨神社には、縁結びで有名な摂社が2社あります。
- 河合神社: 「玉依姫命」を祀る河合神社は、特に女性から人気が高いパワースポット。美しい容姿のご利益があるとされ、鏡絵馬が有名です。
- 相生社: 2本の木が途中で1本に癒着した「連理の賢木」がある相生社は、縁結びのご利益で知られています。
玉依媛命と朱色の矢の伝説
下鴨神社のご祭神である玉依媛命は、鴨川で禊をしている際に上流から流れてきた朱色の矢を拾い、それを寝床に置いたところ、神武天皇のご母神である賀茂別雷大神（かもわけいかづちのおおかみ）を出産したという伝説があります。この伝説から、玉依媛命は「縁結び」と「子育て」の神様として信仰されています。神社では、この伝説にちなんだ干支丹塗矢のお守りも授与されています。
葵祭と豊かな自然
毎年5月15日に行われる葵祭は、下鴨神社と上賀茂神社を舞台に行われる京都三大祭りの一つ。平安時代の王朝絵巻を再現した華麗な神事を見ることができます。また、境内には四季折々の美しい自然が広がり、特に秋の紅葉は圧巻です。
下鴨神社は、歴史、神話、そしてミステリーが融合した、まさに「神秘の聖地」と言えるでしょう。ぜひ、足を運んで、その魅力を体感してみてください。
関連リンク・参考文献
[1] 京の七不思議 その２『下鴨神社の七不思議』 | 京都トリビア × Trivia in Kyoto
[2] 京都観光の穴場！旅行者向きのミステリー＆ディープスポット15選 | ORICON NEWS
[3] 『人形館の殺人』綾辻行人 | 京都市某区深泥丘界隈
[4] 下鴨神社
[5] 賀茂御祖神社（下鴨神社）｜【京都市公式】京都観光Navi
[6] https://www.travel.co.jp/guide/article/32515/
[7] アクセス・境内マップ | 下鴨神社 | 賀茂御祖神社（かもみおやじんじゃ）
[8] 下鴨神社の観光コースガイド！ご利益や見どころ、おすすめランチを紹介＜京都・2024＞ ｜じゃらんニュース
[9] 京都。神々の伝説逸話が残る下鴨神社と上賀茂神社へ。神が降臨するという立砂が印象的です。 | やりたいことをぜんぶやろう！気ままな人生
[10] 下鴨神社［賀茂御祖神社］｜そうだ 京都、行こう。
[11] 下鴨神社 Shimogamo Jinja Shrine – 比叡山・びわ湖 観光情報サイト＜山と水と光の廻廊＞
[12] 御守一覧 | 下鴨神社
[13] 【京都】世界遺産、下鴨神社のみどころ&パワースポットの魅力に迫る！｜るるぶ&more.