久能山東照宮:家康公の眠る霊峰、そして数々の謎

静岡市駿河区根古屋に鎮座する久能山東照宮は、徳川家康公を祀る神社として知られています。駿河湾に面した久能山の南斜面に位置し、1159段の石段を登った先に、壮麗な社殿が姿を現します。単なる神社としてだけでなく、家康公の生涯、そして日本の歴史に深く関わる数々のエピソード、伝説、そして謎に満ちた場所でもあります。

家康公の遺言と創建

家康公は晩年を駿府(現在の静岡市)で過ごし、元和2年(1616年)に75歳で亡くなりました。その遺言により、遺骸は久能山に埋葬され、ここに東照宮が建立されました。二代将軍徳川秀忠公は、父である家康公の遺志を継ぎ、社殿の造営を命じます。大工棟梁には、二条城や名古屋城なども手がけた名工・中井正清が選ばれ、元和3年(1617年)に完成しました。

権現造の傑作と国宝指定

社殿は、当時最高の建築技術と芸術の粋を集めた「権現造」様式で造られています。この建築様式は、その後日光東照宮を始めとする全国の東照宮建築の原型となり、日本の神社建築史において重要な位置を占めています。平成22年(2010年)には、本殿、石の間、拝殿が国宝に指定され、その歴史的・芸術的価値の高さが改めて認められました。

久能山:歴史と戦略の要衝

久能山は古くから聖地として知られていました。推古天皇の時代には久能寺が建立され、多くの名僧が訪れたと伝えられています。また、戦国時代には武田信玄が久能山城を築城し、軍事拠点としても重要な役割を果たしました。家康公も久能山の戦略的な価値を高く評価し、自らの墓所として選んだと言われています。

謎と伝説:家康公の意図

家康公が久能山を墓所として選んだ理由には、様々な憶測が飛び交います。故郷である三河を見守るため、あるいは西国の有力大名への牽制、さらには霊峰としての久能山の特別な力など、様々な解釈が可能です。また、社殿の配置や、家康公の埋葬方法にも、謎めいた要素が残されています。これらの謎は、久能山東照宮をより神秘的な場所へと彩っています。

見どころとアクセス

久能山東照宮の見どころは、なんといっても国宝に指定された社殿です。極彩色の彫刻や装飾は圧巻で、当時の技術力の高さを感じさせます。また、1159段の石段を登る道のりも、参拝者にとって特別な体験となるでしょう。アクセスは、JR静岡駅からバス、または東名高速道路を利用できます。日本平ロープウェイを利用すれば、楽に久能山へアクセスできます。

周辺観光

久能山東照宮周辺には、日本平や三保の松原など、魅力的な観光スポットが数多くあります。これらのスポットと合わせて訪れることで、より充実した静岡観光となるでしょう。

久能山東照宮は、単なる観光地としてだけでなく、歴史、文化、そして謎に満ちた場所として、多くの人々を魅了し続けています。ぜひ、一度訪れて、その魅力を体感してみてください。

関連リンク・参考文献

[1] 家康公の史話と伝説とエピソードを訪ねて – 久能山東照宮と久能山城
[2] 周辺観光情報 – 月日星(つきひぼし)
[3] 久能山東照宮(石段から)|【公式】静岡のおすすめ観光スポット/駿府静岡市~最高の体験と感動を
[4] 徳川家康ゆかりの神社「久能山東照宮」をたずねて(静岡県静岡市) | たびらい観光情報
[5] 久能山東照宮について | 日本平ロープウェイ
[6] 久能山東照宮 – Wikipedia
[7] 久能山東照宮(刀剣と甲冑)/ホームメイト
[8] YouTube
[9] 久能山城(久能山東照宮)の歴史と見どころ – お城めぐりFAN
[10] アクセス・周辺情報|久能山東照宮博物館|静岡県静岡市駿河区のおすすめ観光・レジャースポット|旅色

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