基本情報
- 所在地: 埼玉県秩父市番場町1-3
- 御祭神: 八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)、知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)
- 創建: 崇神天皇10年(紀元前87年)と伝えられ、2100年以上の歴史を持つ武蔵国四宮。
- 建築: 現在の社殿は1592年に徳川家康が寄進したもの(権現造)。
名工・左甚五郎が遺した「伝説の彫刻」と不思議なエピソード
秩父神社の社殿を彩る豪華絢爛な彫刻には、それぞれ興味深い伝説や裏話が隠されています。
- 「つなぎの龍」のミステリー
社殿の北東(鬼門)を守る青い龍の彫刻。その昔、近くの「天ヶ池」に住み着いた龍が夜な夜な暴れ出し、田畑を荒らしたという伝説があります。不思議なことに、龍が暴れた翌朝には必ずこの彫刻の下に水溜りができていたため、彫刻の龍を鎖で繋ぎ止めたところ、龍は現れなくなったと言われています。今でも彫刻をよく見ると、龍の体にしっかりと鎖が巻き付けられています。
- 日光とは真逆?「お元気三猿」
日光東照宮の三猿といえば「見ざる・言わざる・聞かざる」ですが、秩父神社の三猿は正反対。「よく見て・よく聞いて・よく話そう」という、現代の情報化社会にも通じるポジティブな姿勢を表しており、「お元気三猿」として親しまれています。
- 「北辰の梟(ふくろう)」の知恵
本殿の北側に彫られた梟は、体は南(本殿)を向いているのに、首だけが180度回転して真北を向いています。これは、北極星(妙見菩薩)を神格化した御祭神を、昼夜を問わず見守っている姿だとされています。
- 「子宝・子育ての虎」に混じる「豹」の謎
拝殿正面にある虎の彫刻。徳川家康が「寅年、寅の日、寅の刻」生まれであることにちなんで彫られましたが、母虎の模様をよく見ると「豹(ひょう)」になっています。これは、当時の絵画様式において「虎の群れの中には必ず一匹の豹を描く」という狩野派の技法を踏襲したためと言われています。
秩父夜祭に隠された「神様の密会」と裏話
ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「秩父夜祭(12月3日)」には、少し切ない恋の伝説があります。
秩父神社の女神(妙見菩薩)と、秩父のシンボルである武甲山の男神(龍神)が、年に一度だけ会うことを許される「密会の日」がこのお祭りなのです。
しかし、この密会には「裏話」があります。実は武甲山の男神には「諏訪神社の女神」という本妻がいると言われており、お祭りの屋台が諏訪神社の近くを通る際は、本妻の怒りに触れないよう、お囃子を止めて静かに通り過ぎる「諏訪渡り」という儀式が行われます。
アニメの聖地巡礼:秩父三部作の要所
秩父神社は、秩父を舞台にしたアニメ作品(通称:秩父三部作)の聖地としても非常に有名です。
- 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(あの花)
- 『心が叫びたがってるんだ。』(ここさけ)
- 『空の青さを知る人よ』(空青)
第4話で主人公のじんたんが、ゆきあつに「偽物のめんま」について問い詰めるシーンなどで登場します。
物語の重要なシーンで神社の周辺や参道が描かれています。
作中の風景として随所に登場し、ファンが奉納したアニメ絵の絵馬が並ぶ光景も秩父神社ならではの魅力です。
歴史ある古社でありながら、伝説の彫刻や神様の恋物語、そして現代のアニメ文化までが融合する秩父神社。一歩足を踏み入れれば、時代を超えた不思議なエネルギーを感じることができるはずです。
関連リンク・参考文献
[1] 秩父神社 彫刻 名工・左甚五郎
[2] 「秩父」で絶景・グルメ・アニメ聖地を楽しむドライブ – カーライフ通信 – 三井のカーシェアーズ(旧カレコ)
[3] 【あの花聖地巡礼】あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。聖地巡礼 – TB絢宮のブログ
[4] 秩父神社|古社への誘い 神社散策記
[5] 【Chichibu Jinja Shrine】 | Search Details | Japan Tourism Agency,Japan Tourism Agency
[6] 秩父神社の見どころ:左甚五郎作「つなぎの龍」 | MCs Art Diary
[7] https://www.sayama-stm.ed.jp/e_sannou/index/img/tayori2801.pdf
[8] 中学受験PREX
[9] 知ってみると面白い!秩父三大神社の一つ「秩父神社」の彫刻の魅力をご紹介♪ – 日本の観光メディアMATCHA
[10] 秩父の伝説 – 『お諏訪様』 諏訪神社|サムさんブログ (Osamu Umezawa)
[11] 502 Bad Gateway
[12] 聖地巡礼 あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。-秩父篇①-|かしまるの聖地巡礼
